奄美大島遠征記

2024年7月5-8日

中部エリア

羽田空港

毎度のことだが、早朝の便に乗るには、羽田の東横インで前泊。18年ぶりの奄美訪問はとても楽しみであった。奄美行の直行便は昼にしかなく午前中に奄美に着くには鹿児島空港で乗り換えなければならなかった。

観察記

乗り継ぎ

鹿児島空港へ近づくと雲が多く着陸まで結構揺れた。九州はまだ梅雨明けしていないが鹿児島空港も晴れていた。預け荷物はそのまま次の便に載せてくれるので、しばし空港内で休憩。次の便は小型のプロペラ機だ。搭乗時間になり、飛行機までバスに乗る。タラップを上がって飛行機に乗るのが、南国の離島に行く感じでとてもいい。奄美空港に着陸すると青空の質が違いすぎる。飛行機を降り、空港内まで歩きで行くのだが、肌に突き刺す太陽光線がやばすぎる。

観察記

ハートロック

レンタカーを借り、ナビをセット。目的地はジャングルの中なので食べるところはない。したがって早めのランチをすることにした。しかしナビが本線を外れ左方向へ曲がるように指示、えっ、と思ったが、ナビ通りに向かうとハートロックの看板が出てきた。そういえば奄美に来たら見てみたかったので寄ることにした。しかし車から降りると暑い。ハートロックの岩がある所に行くには結構歩く。

観察記

SONY α99M2 Distagon T* 24mm F2 ZA SSM 1/200 F11.0 ISO 100

曇ってしまった

暑くて汗がダラダラ落ちてくる。タオルはまだキャリーバックの中だった。皆が集まっているところがハートロックだろうと思い、灼熱の砂浜をひたすら歩く。到着するといきなり曇った。なんだよ~と思いながら、早く車に戻りたかったので、さっさと写真を撮って退散。ハートの海水の中には閉じ込められた魚が数匹泳いでいた。

観察記

SONY α99M2 Distagon T* 24mm F2 ZA SSM 1/125 F11.0 ISO 100

郷土料理 鶏飯

18年前もここで食べたが、店がリニューアルされて立派になっていた。奄美と言えば「鶏飯」、注文するとすぐに出てきた。簡単に言うと鶏のささみっぽいのと玉子など具をご飯にのっけて特性スープをかける。お茶漬けみたいなもので、ご飯は2杯分ある。鶏飯という名のわりには鶏が少なく感じた。まあこのご時世だから仕方ないか。しかしこのスープが美味しく、ご飯がなくなってもスープだけでいただけてしまう。熱中症予防にこのスープは最高だ。

観察記

タイリクショウジョウトンボ

腹ごしらえした後は、ひたすら目的地へ向かう。市街地を抜ける前にドラッグストアで水分と小腹対策のお菓子を買い込んだ。なんせ山の中は何もないからだ。そして、ようやく現地に到着。駐車場には我々の車しかない。今回車は軽自動車なので、でかいキャリーバッグを駐車場に置き、広げて着替える。世界遺産に登録されたおかげでトイレも綺麗だ。しかし、この灼熱の暑さで長袖長ズボンにゴム長、熱中症になってもおかしくない恰好だが、やぶ蚊や蛇対策をしなければいけないので仕方がない。やばくなったら車に戻り涼むしかない。そして、池の方へすすみ奄美での最重要目的トンボのハネナガチョウトンボを探す。ひたすら歩きまわって探すがどこにも見当たらない。まさか奄美にきてハネナガの撮影を空振りするのかと悲壮感が漂う。するとオレンジ色のトンボがいて、飛来種かと思い撮影するとタイリクショウジョウで、まだ若い個体だった。

観察記

SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/250 F5.6 ISO 100

アオビタイトンボ

この池では、圧倒的にアオビタイトンボが多い。ベニトンボや、タイリクショウジョウなどを押しのけ縄張りをはっている。それにしてもメスがいない。まだ来たばかりで目的のトンボが最優先なのでアオビタイは後回しにした。

観察記

SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/320 F5.6 ISO 100

リュウキュウハグロトンボのメス

日陰の渓流域へ移動。川が冷たくて気持ちがよい。さて、渓流に降りるとリュウキュウハグロが所狭しと縄張りをはっている。まずメスがいたので撮影開始。メスは沖縄本島産より偽縁紋が長い。

観察記

SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 1/800 F2.8 ISO 100

リュウキュウハグロトンボのオス

メスは数枚撮って、すぐにオスの撮影のため移動。オスは沖縄本島産より青く輝く部分が広いので、翅を広げたところの写真を撮るため陽が当たるところにいる個体を探す。しかし、近づくとすぐに別の場所へ移動するため根競べの始まりだ。そして、ようやく陽当たりにいるオスを見つけ撮影を開始する。しかし、なかなか翅を開かない。すると餌を捕食するのに一旦飛び立ち、戻ってきて翅を開いたので、撮影しようとピントを合わせている間に、そのしぐさは終わってしまった。よくよく観察していると、飛び立ったあと、戻って来てとまったときに2・3回翅を開くのだが、そのあとはしばらく閉じたままだ。したがって飛び立って戻るまでじっと待っていなければならない。高齢のオヤジには中腰でひたすら待つのはきつい。いくら日陰の渓流とはいえ湿度があるので汗が滴りおちてくる。しかもアブがブンブンとまとわりついてきてうっとおしい。結局、根負けしてろくな写真が撮れなかった。このトンボを真剣に撮るには、暑さ対策と椅子が必要だ。それにしても、沖縄本島産と奄美大島産では、これだけ違いがあるので別種にしてもよいのではと思ってしまう。本土のニホンカワトンボとアサヒナカワトンボは見た目がほとんど一緒なのに別種だからだ。

観察記

SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 1/640 F2.8 ISO 100

チビサナエ

リュウキュウハグロと格闘をしていると、木上から小さなトンボが葉の上にとまった。チビサナエだ。奄美に来たら絶対に撮りたかった種だ。すぐにチビサナエの方にレンズを向け撮影。羽化して少したったのか少し色付いている。マクロで近づいても逃げないのでいろんな角度で撮影をし、真上から撮影しようとしたら翅がおかしいのに気づいた。後ろ翅が羽化不全状態になっている。ちょっとがっかりしてしまった。仕方がないので別の個体を探しに移動することにした。

観察記

SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 1/320 F2.8 ISO 100

アマミルリモントンボ

チビサナエを探していると、アマミルリモントンボがたくさんいるのに気づいた。初めて見る種なので、こちらも撮影しようと腰を据える。まだ翅も綺麗で汚れていない個体が多い。ちょうど良い時期かもしれない。

観察記

SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 1/250 F2.8 ISO 100

アマミルリモンの交尾態

時間帯がちょうど交尾産卵の時間だ。あちらこちらでアマミルリモンの連結や産卵が見られる。どれから撮影しようか目移りしてしまう。そんな中でよさげな場所の個体を探すが難しい。というのもメスまでピントを合わせようとすると、下草が邪魔だったり足場がわるかったりと撮影が困難な場所が多いからだ。しかもアブがまとわりついてきて落ち着いて撮影ができない。アブはカメラや帽子などにとまるだけで刺したりはしないので放置するしかないのだが、うっとおしい。しかし、陽が当たらない渓流でも汗が滴り落ちてくる。飲み物があっという間に少なくなってくる。500mlを4本買って持ってきたが、すでに半分なくなった。

観察記

SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/640 F5.6 ISO 100

休憩

今日は長丁場なのと、朝4時起きで飛行機に2回も乗って移動してきているので体力を温存しながら撮影をしないといけない。なんせ、奄美固有種と南西諸島のトンボや本土のトンボもいて焦ってしまうが、適度に休息をとらないと熱中症になってしまう。岩の上でのんびりと休憩していると、大型のトンボがやって来て木の枝にとまった。

観察記

ミナミヤンマ

目視で確認しようとしたが遠く、思いつくのはヒメミルンくらいしかなかった。そして、カメラで覗くとオニヤンマっぽい。しかし黄班が少なく腹部が細い。それでも何トンボかわからず混乱。なんせ、奄美で本格的なトンボ観察は初めてなのと、暑さで思考能力低下。とりあえず撮影をしていると陽があたるようになってきた。そして、やっとのことでミナミヤンマだと思い出したのである。この渓流でミナミヤンマが来るなんて、全く想定外だったので思考がまわらなかった。

観察記

SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/500 F5.6 ISO 400

オニヤンマ

渓流域での撮影を終え、歩いていると大型のトンボが飛んでいる。これはオニヤンマか、慌てて撮影をするが、なかなかピントが合わない。そうしているうちに木にとまった。近づいて撮影しようとしたら、逃げられてしまった。ピンボケの写真しか撮れなかったがオニヤンマのメスだ。しかも奄美のオニヤンマは複眼が青い。なかなか短い時間での飛翔撮影は厳しいものがある。これが決まっていたらと思い悔やまれる。

観察記

SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 1/500 F2.8 ISO 200

アマミノクロウサギ

本日の撮影を終了しホテルへ向かう。林道を走っているとアマミノクロウサギと思わしき動物が森に駆け上がっていく姿を目撃。あれってクロウサギだよね、と息子と会話をしていた矢先、道端でクロウサギを発見。おーーっ、クロウサギがいる。車を止めカメラを取り出し、ゆっくりと近づく。車のライトが当たっても草を食べるのに夢中で逃げる気配がない。まさかクロウサギが見れるなんて思ってもいなかったので超嬉しい。何枚か撮影すると森の中へ逃げていった。とりあえず証拠写真は撮れたので満足。それにしても可愛すぎる。こんな可愛いクロウサギは絶対にロードキルをしてはいけない。

観察記

SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 1/15 F2.8 ISO 1600

星空撮影

七夕が近いこともあり天の川でも撮影しようと計画していた。ちょうど陽も沈み空も真っ暗なので帰り道に大浜海岸へ寄ることにした。明日晴れる保証がないので、撮れるときに撮ろうと息子と話して決めた。しかし南の空は山の向こう側なので、残念ながら天の川を撮影することはできなかった。初めての星空撮影なので、ネットで星の撮影の仕方をにわかに覚えチャレンジ。SSを12秒にして撮影すると流れ星が写っていた。ほんとうは山の頂上が光源がないのでいいのだが、流石に夜の林道を走る勇気はなかった。結局21時に撮影を終え、ホテルに21時30分にチェックイン。夜ご飯を食べたのは22時半で、23時にホテルに戻ってきた。なんという一日だ。

観察記

SONY α99M2 Distagon T* 24mm F2 ZA SSM 12sec F2.0 ISO 3200

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