西表島遠征記

2025年9月5-7日

西表島 2日目

早朝のジャングル

昨日の疲れが取れないまま、5時半起床。早朝のトンボ観察を行う。現地に到着すると明るくなってきた。歩いていると、何かのヤンマが上空を摂食飛翔している。高い所を飛んでいるので何ヤンマかわからなかった。そして、奥へ進むと地面を這うように飛んでいるトンボがいる。サキシマヤンマだ。一気にアドレナリンが噴出。飛翔撮影を試みるが、すばしっこくてファインダーに入らない。あえなく玉砕、見るだけで終わってしまった。今日は浦内川ジャングルクルーズの早朝便に乗るため撤収し、一旦宿へ戻った。

一路浦内川へ

今回お世話になっている「なみ荘」は、和室にユニットバスがついているタイプ。我々は早朝に出発し、夜遅くに帰宅するため、素泊まりの宿泊スタイル。ただし、食事に関してはコンビニがないため、朝食は前日にスーパーで購入する必要がある。しかし、夜のスーパーにはおにぎりや弁当がなく、菓子パンになってしまう。さて、準備が整ったので、一路浦内川へ向かう。

観察記

スーパー川満

昼はジャングルなので、おいしいポークおにぎりを持って行こうと店内を探すが、おにぎりや弁当類が見当たらない。店員に聞くと今日は業者が休みとのこと。まじか、今日は体力を使うので食べ物がないとまずい。仕方がないのでパンコーナー見ると、パンも少ない。選べるほどないので、あるものを買うしかなかった。ここまで食べ物に困るとは想定外だった。

浦内川ジャングルクルーズ

スーパーで悩みすぎて時間がなくなり、駐車場からチケット売場まで小走りで行き、9時の乗船にぎりぎり間に合った。快晴のクルーズは最高の気分だ。しかし、昨日のトンボ観察が不完全燃焼だったので、今日は成果を出したい。しかし、初めて訪れる場所なので観察できるのか不安もあった。

観察記

浦内川

船長がクルーズ船を操舵しながら、見どころを説明してくれる。手つかずの自然だけが広がる大自然の中のクルーズは、ここだけではなかろうか。天気も良く、非常に爽快な気分だ。

観察記

スコール

やはり亜熱帯だ。船着き場の軍艦岩に近づくにつれて、天気が怪しくなった。快晴でも、亜熱帯では時折スコールが降る。前方でスコールが起きているのがわかる。

観察記

亜熱帯の洗礼

出航時には超快晴でウキウキしながらジャングルクルーズを堪能していたが、スコールがやってきて先行きに不安を感じるようになった。軍艦岩に到着すると雨はやみ、ほっと一息ついたのもつかの間、再びスコールがやってきた。トイレのある場所の東屋でしばらく雨宿りをし、亜熱帯の洗礼を受けてしまった。

観察記

ジャングルトレッキング

スコールが落ち着いたので出発する。雨が落ちた後のジャングルは、気温32℃程度でも蒸し風呂のようだ。アップダウンは少ないので歩きやすい。しかし、道幅は狭く片側は崖になっている部分があるので注意が必要だ。歩いていると、トカゲがちょろちょろと逃げていく。それにしても暑い、汗がとまらない。持ってきた水分も早いうちからなくなりそうだ。

観察記

マリュデュの滝

30分ほどでマリュデュの滝の展望台に到着する。とても長く感じた。展望台に到着すると、しばし放心状態。連日の寝不足もたたっているようだ。

観察記

ヤエヤマハナダカトンボ

体調が少し回復したので出発。ここまで来たら、目的の沢まであと少しだ。そして、ようやく沢に到着すると、目の前の葉の上にヤエヤマハナダカトンボが止まっていた。その姿を見た瞬間、疲れが吹き飛んた。しかし、逃げられると二度と撮影できないかもしれないと思い、慎重にバックパックを下ろして撮影の準備をした。300mmの望遠レンズで遠くから証拠写真を撮り、まずは一安心。息子が撮影している間に、他の個体がいないか周囲を探すと、沢の石の上にも別個体がいた。さらに、近くの枝先やコケの上などにも数頭の個体がいたので安心し、それぞれ違う個体の撮影に夢中になる。今朝のサキシマヤンマの撮影失敗が頭から離れず、ずっと気になっていたので、このトンボに出会えてとても嬉しかった。

観察記

堪能

ヤエヤマハナダカトンボは、事前情報によると、なかなか近づけず、逃げると木の上に行ってしまうため、難しいとされていた。しかし、ここにいる個体はおとなしく、近づいても逃げないため、マクロレンズでじっくり観察・撮影を楽しむことができた。ただ心残りなのは、荷物を軽くするために三脚を持ってこなかったことだ。体調管理を優先した結果、手持ちでの撮影を選んだため車に置いてきたのだ。最低限の装備にもかかわらず、東屋で休憩しなければならないほどきつかった。手持ち撮影のため、シャッタースピードを下げすぎるとブレてしまうので、しっかりと腰を据えて、カメラのブレを最小限に抑えながら撮影した。薄暗い環境下でも、フラッシュを炊かずに頑張ってみた。

観察記

カンビレーの滝

ヤエヤマハナダカトンボの撮影を堪能したので、カンビレーの滝で休憩。環境省の方がいらして、この「神の座」の滝の説明してくれた。この先は立入制限区域に入るが、滝のそばまでは大丈夫とのことで、近くまで行って滝の写真を撮ろうとしたら、またスコールだ。すぐに木の下に行き雨が収まるのを待った。

観察記

ヤエヤママルヤスデ

雨宿りしていると、目の前に動く物体を発見。かなりグロテスクなヤエヤママルヤスデだ。これこそフラッシュを炊いて撮影するれば良かったと後悔してしまった。環境省の方が、このヤスデはかなり臭いとの説明をしてくれた。しかし、近づいて匂いを嗅ぐ気にはならなかった。

観察記

マサキルリモントンボ

茂みを覗くとマサキルリモンのオスがいた。まだ翅も綺麗でじっくり撮影したいが三脚がないためあきらめた。この手のトンボはSSを落として撮影したいので三脚がないと厳しいからだ。

観察記

帰路

帰りの船の時間から逆算して、そろそろ出ないと間に合わなくなるため、帰り支度をする。行きは全然撮影できなかった自然の景色を、帰りは撮影しながら歩く。しかし、気温が高く湿度がものすごい。水分も底をつき最悪の状況となった。15分ほどでマリュデュの滝展望台に到着して、しばらく休憩をする。たった15分がものすごく長く感じるほど疲弊している。20分近く休憩をし、体調が良くなってきたので出発する。

観察記

軍艦岩手前の休憩所

あまり無理せず、沢に来るたび休憩をしながら、なんのトンボがいるか確認しつつ、ゆっくりと歩く。沢にはコナカハグロトンボとクロイワカトンボくらいしかいない。そして、乗船時間の10分くらい前に軍艦岩手前の休憩所に到着。ここまで来ると一安心だ。それにしても、この蒸し暑さはかなり体力を奪われる。

観察記

軍艦岩周辺

船着き場の岩で休憩をしていると中型のトンボが岩に止まった。望遠で確認するとホソミシオカラのメスだった。岩場には丸い穴をよく見かける。砂岩という柔らかい岩で形成されており、くぼみに小石が入ると、水の流れでクルクル回り、このような穴になるそうだ。

観察記

干潮

帰りの船は干潮の時間帯にあたったため、かなり速度を落として通過しなければならない箇所がいくつもあった。そのため、行きよりも帰りのほうが到着まで時間がかかった。無事下船し、駐車場に止めてある車からさんぴん茶を取り出し、一気飲み。500mlを全部飲み干してしまった。それでも足りなかったので、スーパー川満で、ノンアルを購入。それも一気に飲み干してしまった。脱水症状に近かったかもしれない。腹が減りすぎているのでランチができる店を探す。

観察記

デンサー食堂

ろくな昼食をとっていなかったので、まともな食事をしたいと思い、店を探していたが、15時半を過ぎてもランチを提供している店はなかなか見つからなかった。ようやく八重山そばの店を見つけた。何度も熱中症になりかけた経験から、やはり八重山そばが食べたかった。出てきたそばを見て、思わず感動した。食事ができる幸せをかみしめながら、ほどよい塩分の効いた汁まで完食。本当に生き返った気持ちになった。

観察記

再び林道

体調もすっかり回復し、涼しいエアコンを浴びながら再び林道に到着、サキシマヤンマを狙う。目的地までの道中、オオハラビロトンボのオスがちらほらと止まっている。しかし、翅の付け根には多くのダニが付着しており、どの個体もダニまみれで残念だった。さて、目的地に到着し、撮影の準備を始めると、早速ちょこまかと飛び回るヤンマが現れた。しかし、飛び方が不規則で、予期せぬ場所からやってくるため、ファインダーに収めることは難しかった。何度か挑戦したが、結局うまくいかず断念。19時近くになり、飛ばなくなったため撤収した。厳しい状況ではあったが、このヤンマの習性が少し理解できたことは、収穫だった。

観察記

再びHAEMI

さて、宿に戻り夕食ができる店を探すも、どこも休業中で見つからない。再びHAEMIに行くことにした。なぜ夕食ができる店がないのか、店員の方に尋ねたところ、この週末は旧盆のため、多くのお店が休みとのこと。なんとタイミングの悪い時期に来てしまったものだ。でも、HAEMIが開いていたので感謝です。ここの料理はとても美味しいので、次回もお世話になりそうだ。

観察記

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