岩手エリア
熊出没注意
東北遠征の最大の目的はカラカネイトトンボ。イトトンボ科未撮影種、最後の種となった。朝6時に起床、窓から空を見ると曇っている。テレビで天気予報を見ると10時過ぎから晴れてくるとのこと。8時にレンタカーを借り、高速に乗る。動物注意の看板が、なんと熊。熊スプレーを持ってきてはいるが、使う場面に出くわしたくない。山に近づくと晴れてきた。雪除けのトンネルがなんとなく幻想的。そして目的地の駐車場へ到着すると、やはり「熊出没注意」の看板がある。今年も熊の被害が出ているので、熊鈴、熊笛、熊スプレーとできる限りの対策をし出発。
日曜のわりに人がいない
日曜日だから、観光客もいるだろうと思っていたが、湿原へ向かう道は誰もいない。湿原までは急な山道を下る。これが結構長い。道の脇にはカワトンボがいる。残念ながらカワトンボは無視して、ひたすら下る。下るということは帰りは上りか、結構急だからきつそうだ。下りが終わり、平坦な木道に入るとルリイトトンボが出迎えてくれた。しかし、木道はかなり朽ちていて整備をしないと危険な箇所が何か所もあった。それにしても誰もいないので不気味さがさらに増す。本当にクマが出てこないか心配しながら木道を進む。
ターコイズブルー
木道を進むと、いきなりものすごい色の沼が目の前に現れた。なんじゃこりゃと叫んでしまった。あまりにもブルーの色がすごい。こんな光景は初めてだ。さっきまでの不安は一層され、レンズを広角に変えて撮影。やばすぎる、この色。事前にネットで見ていたが、実際に目にするとこの美しさには驚愕だ。
沼と同化
沼の周囲の草むらにはルリイトがいる。沼の上を飛んでいると、見失うほど沼と同化している。早速、沼と同化した飛翔撮影を試みるがなかなか思うようにはいかない。こういったシチュエーションに出会うと焦ってしまい、カメラの設定もダメ。前回のアカメイトの反省が生かされていない。時間に余裕がないと、早く次のトンボの撮影をしたくて落ち着けなくなってしまう。せっかく来たのに新幹線の時間の関係で、午後早い時間に撤収しなければならないからだ。そんなことは言い訳にすぎず、未だに腕が上達しない自分の未熟さが一番の問題だ。
ブルーアイズ
さて、ルリイトの撮影もしたいが、カラカネイトがメインなので木道を進むと、湿原の草の中に数頭いるのを息子が見つけてくれた。レンズをマクロにチェンジし、撮影開始。目的種を見つけることができてホッとした。初めて見るカラカネイトの複眼の色もすごいブルーで、沼の色と一緒だ。しかもメスもブルーの複眼がいる。赤褐色の複眼のメスもいて、撮影するのに大忙しだ。
寂しい
カラカネイトトンボ以外に、エゾイトトンボやルリイトトンボの個体数も多い。水が出ているところにオゼイトのつがいがいた。オゼイトは、ルリイトやエイゾトにおされ、隅っこで寂しそうに連結していた。
普通の色
ブルーの沼に戻ると、隣に大きな沼があるのに気づいた。しかし、こちらは普通の沼の色で、すぐ隣のブルーの沼とは大違い。隣にあるのに、なんでこんなに違うのか不思議でならない。
シチュエーション
ルリイトをブルーの沼をバックに撮影したかった。しかし、そう思っているのは私だけで、ルリイトはその意図通りにとまってくれるはずがない。しかし、結構な個体数がちょろちょろと草にとまったり縄張り争いをしているので、いつかはチャンスが来ると思い、じっと待ち続ける。すると、交尾態がとまっているいのが見えた。息を殺しながらゆっくりと近づき広角でかなり近づいて撮影。多少草が邪魔だったりするが、それは仕方がないこと。これだけでも十分満足だ。
海鮮丼
まだまだ撮影したりないが、時間も押し迫ってきたのと、帰りは急斜面の登山が待ち受けているので少し早めに切り上げることにした。しかし、ほとんど休憩もせず撮影に没頭していたため、かなり体力を奪われていた。東北とはいえ晴れると暑い。思い機材を背負って木道を歩くが、山道に入った途端、きつくなってきた。石垣のオモト岳を思い出させるほどきつい。なんとか駐車場にたどりつきホッしたが、クマと遭遇しなかったことが一番ホッした。昼は湿原でコンビニおにぎりだけだったので、めちゃくちゃお腹がすいていた。せっかくの盛岡なので海鮮丼で締めた。東京行きのはやぶさは、大宮駅まで仙台しか止まらないので、時速320kmで走行。カーブでの横Gがすごい。2時間弱で大宮駅に到着、新幹線の進化はすごいものだ。

