北海道 道東地方遠征記

2025年6月19-22日

十勝エリア 初日

北海道初遠征

トンボ観察の遠征で、初の北海道。8年前に旅行で函館に行ったが、北海道は広すぎて、18年住んでいても行ったことがないエリアがたくさんある。今回、初遠征にふさわしい十勝エリアを選定した。まだ見たことがないイトトンボが複数存在するからだ。2週間前から、天気予報を毎日チェックするが曇り雨の予報ばかりで不安な日を過ごしていた。今回の観察種は、晴れないと出てこないという難敵だからだ。最悪観光で終わることも想定しての遠征だ。しかし、3日ほど前から天気は好天した。帯広行の便に乗るため地元駅を始発で行く予定だったが、最近電車の故障やトラブルが多く遅延すると間に合わなくなる為、急遽羽田近くのホテルで前泊することになった。帯広行の便は、羽田の端っこまで歩いて移動し、搭乗機までバスで移動。今回は遅延もなく、追い風にのって1時間10分で、とかち帯広空港に到着した。

観察記

カラフトイトトンボ

空港を出ると予想外の暑さだ。天気は良いが、この暑さで北のトンボは大丈夫なのかと心配してしまう。目的のトンボは時間制限があるため、早速現地へ向かった。生息場所へ到着し水辺を覗くが、その姿は無し。「水辺を覗くとオスメスが飛んでいて、交尾なんかがいたりして」と想像していたが、はかない妄想だった。ヨツボシだけが元気よく飛び回っている。こちらは意気消沈し元気もなくなった。草むらを探しても全く気配なし。とにかく落ち込んでいる場合ではないので、探索を続けていると、イトトンボが1匹飛んだ。距離があり、肉眼ではわからないので息子のカメラで確認してもらった。すると、それは憧れのカラフトイトトンボのメスだった。図鑑の中でしか存在しなかったトンボを見ることができ、遠征初日から嬉しさ倍増である。

観察記

北の大地

広大な北海道の大地を車で走るのは何年ぶりだろうか。それにしても北の大地は移動が長い。道路は、ほぼ直線で信号機がなかなか出てこない。普通に60kmで走行していると、バンバン抜かれていく。皆さんいったい何kmで走っているのか、一般道なのに恐ろしい。道路に急ブレーキのタイヤ痕があちらこちらにあるが100mクラスが何本もある。エゾシカの飛び出しで急ブレーキをかけたか。昔から「ゆっくり走ろう北海道」というキャッチフレーズがある。のどかな大地をのんびり走るのも現実逃避によいと思う。

観察記

森のカフェレストラン

遠征は食事も楽しみの一つだ。十勝まきばの家のカフェレストランで「チーズカレーパスタ」をいただいた。パスタのカレーは初めてで面白そうなのと、チーズがたっぷりかかっていて北海道らしいと思った。外の自販機には地元の十勝地サイダーがあり、飲みたかったがランチで腹がいっぱいになりすぎたので今度にした。それにしても、この森は夏になるとエゾトンボがたくさんいそうな雰囲気をかもしだしていた。

観察記

寒冷地のトンボたち

お腹も満ちたので次の目的地へ移動。のんびり走り現地へ到着。水辺ではオオトラフとカラカネトンボ飛んでいる。信州方面の標高の高い池に行かないと見れないトンボが、平地の水辺で飛び交っている。しかも岸のそばでホバリングをしているので撮影しやすい。しかし、西日の逆光のためフラッシュを炊かないと厳しい。したがってこの2種の撮影はあきらめて、草むらを探索。すると無数のエゾイトトンボが飛び出す。その中に見慣れない小さなイトトンボを発見。キタイトトンボだ。よく見るとキタイトトンボの数も半端ない。未成熟個体からオス・メスとかなりの個体数がいる。初めて見るキタイトトンボに標準を合わせ撮影しまくった。

観察記

1匹だけ発見

キタイトトンボの撮影をすませ、池の水草にとまっているトンボを探す。クロイトトンボが多数いて紛らわしい。クロイトトンボに目が慣れたころ、少し大きさが違うイトトンボがすっとやってきてとまった。フルズームで確認すると、複眼が赤い。おーっと絶叫、いたいたいた。なんと撮影難易度最強ヴァージョンのアカメイトがいた。手が震えてくる。遠目から証拠写真を撮るがなかなかピントが合わない。興奮しているとカメラの設定もめちゃくちゃ。呼吸も荒くなる。逃げられたらどうしようという焦りがピンボケの写真を連発している。なんとか数枚ピントが合ったような写真を撮った後、もう少し近くで撮影したいと思いウェダーで水の中へ入る。しかし水底の泥が底なし沼のように柔らかく、足がどんどん沈んでいく。しかも足が泥沼から抜けない。やばい、これは底なし沼かも、いっしょに突っ込んだ三脚も沈む。慌てると良くないのでじっとしているととまった。これはあまり近づかない方が良いと思い、その場からフルズームで撮影。しかし、逆光なのと風で水面が揺れるので、なかなか良い写真が撮れない。沼もやばそうなので、陸へ上がることにした。しかし、両足ともなかなか抜けない。まずはカメラと三脚を陸にいる息子に渡し、片足から頑張って抜いていく。ウェダーがちぎれそうだ。とにかくゆっくり時間をかけて脱出。何分かかったんだろう。無事で何よりだが。

観察記

ジンギスカン

遠征初日から北のトンボを堪能でき、今日の打ち上げ。北海道といえばジンギスカンだが、このお店は生ラムが美味しいとのこと。そこで奮発して「生ラムステーキ厚切り肩ロース」を注文してしまった。人生で一度も食べたことがない逸品だ。ビールはもちろんサッポロ生。あまり飲みすぎると明日の遠征に差し支えるのでほどほどにした。ホテルに戻り、温泉で今日の疲れを癒したのだが、両足の内転筋が痛い。沼の脱出で筋肉疲労が起きた。あれはやばかった。もう入るのはやめようと思った。

観察記

広告・PR

ソニーストア