ヤブヤンマ

  • 【科】ヤンマ科
  • 【属】ヤブヤンマ属
  • 【和名】ヤブヤンマ
  • 【学名】Polycanthagyna melanictera

藪の中に潜むヤンマ。早朝と夕方に活動する黄昏ヤンマ。黒地に黄緑斑があり、複眼から顔面は瑠璃色できれいなヤンマだ。丘陵地や低山地の植物性沈積物が多い木陰の池沼や小さな水溜りなどに生息、5月中旬ころから出現し9月末頃まで見られる。本州から四国・九州・沖縄本島にまで分布している。

オス ♂

ヤブヤンマ

2022/7/24 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/50 F5.6 ISO 400 LrC

ヤブヤンマ

2022/7/24 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/10 F5.6 ISO 100 LrC

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観 察 記

2022年7月24日 念願かなって18年ぶり

苦節18年、やっとヤブヤンマのオスのぶら下がりを撮影することができた。先月早い梅雨明けでマルタンヤンマのオスを撮影することができたので、今度はヤブオスを撮影しようと試みていたが、梅雨が戻ったような天気が続いていたので出かけられなかった。気温もぶら下がり日和ではなく30度を下回るような天気が続いた。そして7月後半、33度を越えるような天気になり、ヤブ撮影に出かける。現地に行く前に近場でキイトトンボを撮影。しかし午前中から30度を越え、30分も撮影していないのだが、この暑さと湿度で具合が悪くなってきたので早めに切り上げた。現地に入る前にクーラーの効いたお店でランチをとり体調を整えた。時間もちょうどよく、前回のようにすぐに見つかるのではないかと期待した。しかしマルタンヤンマのオスを撮影した場所には何もいなかった。日光が当たる場所はかなり蒸し暑いが、この場所は樹木があるおかげで比較的涼しい。そうなると、なかなか降りてこない。したがって違う場所を散策することにした。今まであまり行かなかった場所だがマルタンヤンマのメスのぶら下がりを発見。こっちにもいるんだなと関心しながらマルメスを撮影しようと準備する。しかし、息子がマクロ撮影しようと近づきすぎて飛ばれてしまった。残念、また探索だ。そんな感じで行ったり来たりしていると撮影者が増えてきた。そして年配の方から今日はマルメスしかいないね、なんて会話をし1匹止まっているのを教えてもらった。そのマルメスの撮影に夢中になっていると、近くにヤブヤンマが降りてきてとまっていると教えてくれた。そして18年ぶりにヤブを見ることができ、嬉しかった。しかし後ろで撮影待ちの人が何人かいたため、ちょいと焦る。そんな中でフラッシュを使って撮影してみたもが下の写真。あまりフラッシュを使わないでできる限り自然光での撮影を試みているが、暗がりにぶら下がっているトンボを自然光では苦しい。そこでフラッシュの発光を一番低くして、ディフューザーを使って弱く反射させての撮影だが、それでもフラッシュ感バリバリ、もう少しフラッシュの勉強をしなければ。

観察記

2004年7月19日 黄昏ている

このトンボを撮影するには、日中藪の中に潜む個体を探して狙うか、早朝もしくは夕方に空高く飛んでいる飛翔体を狙うかである。毎年、お盆休みに夕方の飛翔体を狙いに行っているが、毎度のことながら飛翔している個体をばっちり写すことはできない。したがってネットインさせた個体を草木にとまらせて撮影するのが精一杯だ。いつまでそんなことをしているのか。悲しき黄昏ヤンマ撮影。

観察記