サラサヤンマ

  • 【科】ヤンマ科
  • 【属】サラサヤンマ属
  • 【和名】サラサヤンマ
  • 【学名】Sarasaeschna pryeri

原始的特徴をもつ小型のヤンマ。複眼の頂点の接する部分が短いので他のヤンマとの違いがわかる。丘陵地の山間の流れや池・沼などに生息し、水辺より近くの木立の間を、メスを探しながらホバリングしている。早いところでは4月後半から出現し、7月ころまで見られる。北海道から九州・四国、南西諸島の北部離島の一部などに生息しているが、東日本での生息地は極めて希。腹部の対になっている斑紋が更紗模様に似ていることから、サラサヤンマと名がついた。

オス ♂

サラサヤンマ

2022/7/3 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/2 F5.6 ISO 100 LrC

サラサヤンマ

2016/6/17 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/400 F2.8 ISO 200 LrC

サラサヤンマ

2023/5/17 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/200 F5.6 ISO 1600 LrC

交 尾

サラサヤンマ

2023/5/17 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/500 F5.6 ISO 800 LrC

広告・PR

ソニーストア

観 察 記

2023年5月17日 サラサの季節

サラサヤンマの季節がやってきた。先日、クロスジギンヤンマの撮影に燃えた谷戸にサラサが出ているとの情報がはいる。そして今日、5月なのに30℃越えの予報とのことで熱中症対策をし、生息場所へと向かう。サラサがいそうな雰囲気の場所で、巨大なハチのような物体が飛んでいるのが目に入る。その物体はほどなくして木の上の枝にとまる。フルズームでとまった近辺を撮影し何の物体か確認すると、サラサの交尾態だった。初めて見る交尾態に嬉しくなった。しかしとまっている場所が高いので300mm全開で撮影。三脚を車に置いてきたため、手持ちでの撮影はきつかった。別の場所へ移動すると、開けた空間でサラサが摂食飛翔している。飛翔撮影のチャンスだが、摂食飛翔は不規則に飛ぶので撮影が難しい。摂食時間が短かかったのでピントがあった写真は一枚も撮れず玉砕。お食事タイムでどこかに消えてしまった。しかし、細い湿った筋の上をオレンジ色の翅の物体が飛んでいる。サラサのメスだった。土に産卵をし始めたが草の中に入ったので、よい写真が撮れなかった。今日は気温がこのあとも上がるとのことで昼過ぎに退散。

観察記

2016年6月17日 ようやくホバリング撮影

今月頭に丘陵地の谷津で飛翔しているサラサにめぐりあえたがとても撮影できるレベルではなかった。ホバリングはせず摂食飛翔を行っているので広範囲にせわしなく飛んでいたからだ。そして今日、県外遠征で河原のトンボを撮影したあと、コバネの撮影に訪れた池のそばの細い流れにホバリングしている物体がいた。近づいて見るとサラサだ。この時期、老熟していて、体にごみなどが付着している。それでもサラサの初ホバリング撮影をマクロでがんばってみた。

観察記

2008年5月28日 京都の古い池

京都に出張することになり、仕事の合間に古くからある池を覗いて見た。池を一周できる道があり、歩いて行くと、キイトトンボが飛んでいた。植生豊かな池と感じ、なにか撮影したことがないトンボにでも出会えるのではと淡い期待。すると、池のほとりの駐車場で少し大きめのトンボが飛んでいた。サラサが3匹飛んでいる。関東では、見れる場所が少ないのに、こんな人がたくさん往来する駐車場で飛んでいる姿を見たとき、とてもこの場所が恨めしく思った。そして、コンデジで飛翔撮影にチャレンジするが、オートではピントが合わず、時折私の服にとまるのではないかと、それくらい側まで寄ってきてくれるサラサに、逆にもてあそばれてしった。

観察記

2005年6月5日 小さなヤンマ

正直、こんなに小さいヤンマがいるとは思わなかった。ヤンマといえば大きくて力強く飛んでいるイメージがあるのだが、このサラサヤンマは丘陵地の木立の空間をしとやかに飛んでいる。時折ホバリングをするので、ホバリング撮影にはもってこいのトンボだ。しかも、そんな状況でも手持ちのカメラでは全くもって撮影ができない。一眼でないと厳しい。

観察記