ルリボシヤンマ

  • 【科】ヤンマ科
  • 【属】ルリボシヤンマ属
  • 【和名】ルリボシヤンマ
  • 【学名】Aeshna juncea

オオルリボシヤンマによく似ているが、ルリボシは、やや暗がりの池や沼地に生息。北海道・本州・四国(徳島)に分布。おもに寒冷な湿原や比較敵浅くて小さな池など挺水植物が繁茂する泥炭地に生息。本州では7月初めから出現し10月初め頃まで見られる。

オス ♂

ルリボシヤンマ

2023/10/7 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/1600 F2.8 ISO 100 LrC

ルリボシヤンマ

2023/10/7 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/1600 F2.8 ISO 100 LrC

ルリボシヤンマ

2022/9/10 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/1250 F2.8 ISO 200 LrC

ルリボシヤンマ

2022/9/10 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/1000 F2.8 ISO 200 LrC

メス ♀

ルリボシヤンマ

2022/9/10 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/100 F2.8 ISO 200 LrC

ルリボシヤンマ

2023/9/2 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/2500 F2.8 ISO 1600 LrC

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観 察 記

2023年10月7日 餌食

今年最後の県外遠征は、標高の高い池。3連休の初日ということもあり、早朝4時台に出発。それでもインターの合流地点では5km程度の渋滞が発生したが、それほどのタイムロスにはならなかった。しかし目的地の出口インターでまた渋滞が発生していた。3週連続渋滞に巻き込まれてしまったが、想定内だったので目的地へは早めに到着できた。まだ朝早いせいか気温も低くトンボの影はない。静まり返る池では鳥のさえずりもなく少し不気味だ。陽が昇り、陽だまりの温度が上がってくるとアキアカネとシオカラトンボが活動を始めた。そしてネキトンボ・コノシメトンボと暖かくなるにつれトンボの活動が活発になる。そして最後に大型のトンボが活動し始めると悲劇が起こった。ネキトンボがせっせと空中の虫を捕食していると、いきなりルリボシが、そのネキトンボを捕らえたのである。久しぶりに見る弱肉強食の世界だ。

観察記

2023年9月2日 相手が違う

地元では今日も猛暑日で36℃に達する予報。標高1800mの池では27℃で10℃近い差がある。今まで熱中症と紙一重の中での撮影ばかりだったが、ようやく涼しい環境での撮影である。高原の池はオオルリボシの天下で、ルリボシは端っこで細々と探メス飛翔しているのが1匹いる程度。勢力の差を感じる。オオルリボシのメスの産卵が所狭しと行われている中、オスはあちらこちらでメスの産卵警護をしている。そんな中、産卵警護をしているオスの上をメスがホバリングしている。まるでオオルリボシの産卵警護するオスを警護するかたちになっている。面白いので写真に収め帰宅してパソコンでよく見ると、その個体はルリボシのメスだった。ほとんどがオオルリボシのメスだったので、ルリボシのメスが混じっているとは頭になかった。帰宅時間がせまってきたので帰り支度をしているとガサガサと水面に落下する2匹の物体がいた。すかさずカメラを向けて撮影しようとしたがピントが合わず、その個体は連結となり空高く飛んで行ってしまった。オスはルリボシとわかったのが、この辺でうろついていたメスはオオルリボシしかいなかったはず。パソコンでピンボケ写真をアップにして確認するとメスはやはりオオルリだった。50頭近くいるオオルリのメスの中からルリボシのメスを探すのは至難の業。ルリボシのオスもやけくそになってオオルリのメスをもっていったのか、このまま異種間交尾して産卵するのか。興味深いものである。

観察記

2022年9月10日 砂防ダムのコンクリ上は怖い

8月後半から9月前半は秋雨前線のような天気が続き、さらに台風が日本の西側を通過したりと天気が安定しなかった。ようやく天気と休みがマッチし、今年まだ撮影できていなかったコシボソ・ミルンを撮影しに山の渓流域に出かけた。途中地図でルリボシヤンマが生息していそうな池に寄るがギンヤンマしかいないので退散。少し早いが目的地に到着しコシボソ・ミルンのぶら下がりを探すが、そう簡単に見つかるはずがない。渓流の黄昏ヤンマのぶら下がりは難易度が高い。そこですぐにあきらめ、湿地のような場所でマユタテアカネと遊ぶ。川沿いには栗がすっかり熟していた。秋を感じさせる光景ですね。そうしているうちにコシボソ飛翔時間になり川で待機するが気配なし。やはり全盛時期をすぎると厳しかった。すぐに切り替えて先ほどのマユタテアカネを撮影した場所へ行くと、なんとルリボシヤンマが飛んでいる。久しぶりの終日トンボ撮影の時間が取れた日に、目的のトンボが撮影できない悲壮感漂う中での想定外の種の出現にアドレナリン噴出。少し翅がかけていたが18年ぶりの出会いに嬉しさ倍増です。そして出かける前にチェックしていた近くの池にもいるのではないかと思い、クマ出没注意の看板に恐怖を感じながら恐る恐る歩いて行くと、そこは砂防ダムの溜まりだった。ダムの上から覗くとタカネトンボが探メス飛翔をしている。真上からタカネを撮影しようと準備していたら浮いている木片になんか大きなトンボがとまっている。ルリボシのメスだ。100mmマクロレンズしか装着していなかったが、真上から撮るシチュエーションはなかなかないので頑張って撮影、しかし砂防ダムのコンクリの上からの撮影ということで後ろは崖、トンボ撮影でなければ絶対にこんか危険はおかさないですね。

観察記

2004年9月18日 旭川では勘違い

旭川でよく捕まえていたルリボシは、実はオオルリボシだった。したがって本物のルリボシを見たのは今回が初めてある。関東では標高の高い山へ行かないと、なかなか見れない希なトンボ。オオルリと違い、薄くらい山間の池にルリボシは現れる。時折、池をホバリングを交えながら徘徊し、メスがいないのを確認するとどこかへ消えて行く。ベンチでおにぎりを食べながら池を見ていると、いきなりメスが産卵にやってきた。あわてて現場へ急行するが、メスがびっくりして逃げて行った。それっきりメスは現れることはなかった。

観察記