マルタンヤンマ

  • 【科】ヤンマ科
  • 【属】トビイロヤンマ属
  • 【和名】マルタンヤンマ
  • 【学名】Anaciaeschna martini

日本で一番美しいヤンマともいわれているマルタンヤンマのオス。日中は薄くらい樹林の下枝などにとまり、じっと陽が落ちるの待っている。そして陽が落ちてくると、飛び始め、山間の開けた場所の空間を、直線のコースで飛んでくる。岩手県と関東地方より西の本州、四国・九州や南西諸島の北部離島などに分布。平地や丘陵地の挺水植物が繁茂する池・沼・湿地などに生息、6月中旬ころから出現し、10月頭まで見られる。

オス ♂

マルタンヤンマ

2022/6/28 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/8 F5.6 ISO 400 LrC

マルタンヤンマ

2022/6/28 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/5 F7.1 ISO 100 LrC

マルタンヤンマ

2022/6/28 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/5 F5.6 ISO 200 LrC

メス ♀

マルタンヤンマ

2022/7/24 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/3.2 F6.3 ISO 200 LrC

マルタンヤンマ

2023/8/10 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/8 F2.8 ISO 100 LrC

マルタンヤンマ

2023/8/2 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 230mm 1/3 F5.6 ISO 100 LrC

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観 察 記

2023年8月2日 LEDライトの実験

マルタンメスのぶら下がりでLEDライトの実験をしてみた。暗がりでのフラッシュ撮影が苦手でLEDライトを購入した。昼光色と暖色と調整ができるのだが、撮影しようとカバンを探したが見つからず、友人のをお借りする羽目になってしまった。下3枚の写真の左側は自然光で木漏れ日が差した時の状態。真ん中はLEDライト照射、右は真上からでLEDライトを照射。真ん中の写真が左と比較できるのだが、自然光にはかなわないが、そんなに違和感なくイケてる気がする。今後は暗がりでのトンボ撮影にはLEDライトを照射して、自然体に見えるような写真を撮影してみようと思う。

観察記

2022年6月28日 20年ぶり

苦節20年、やっと1番人気のオスのぶら下がりを撮影することができた。都内の公園や地元の公園など何度も撮影を試みたが、なぜかメスしか巡り会えなかった。今年は、6月後半に梅雨明けし、明けた途端に38℃から40℃になる猛暑の連続。ある意味黄昏ヤンマたちの撮影にはもってこいの天候になった。人間にとってはかなり厳しい条件だが、好きなトンボ撮影ではおかまいなし。そしてなんと、マルタンヤンマの未成熟個体が暑さで降りてきているという情報を得たのでとても楽しみに現地入りした。そして昨年メスを撮影したポイントに到着すると、すでに先客がいて、マルタンオスがいるとのこと。今までの苦労はなんだったのか、というくらいあっさりとオスに巡り合えた。そして暗がりでの撮影用に三脚をセットし、フラッシュなしでも綺麗に撮れるようにシャッタースピードを2秒タイマーにして撮影。レンズ焦点距離が300mmなので微妙な揺れは許されない。時折木漏れ陽がさすが、考えられてとまっている。身体のほとんどが草にうまく隠れて直接太陽があたらないようにしている。翅の先端が太陽に当たっていい絵の写真が撮れた。今回オスが2頭もいて、いろいろな角度から撮影ができて楽しめた。今回まだ若い個体なので、次回来た時は成熟した深みのあるコバルトブルーに変わった個体を撮影したい。

観察記

2019年8月10日 ようやく300mm

ようやく300mmのレンズを購入したので、久しぶりにぶら下がりを狙いに都内の公園へ行く。すっかりぶら下がりで有名になった公園なので行くと撮影している方がたくさんいた。したがってギャラリーができているので、すぐに発見することができる。今回300なので近くに行かなくても遠くから撮影できるので、周囲の方たちの邪魔にならないので撮影が楽だ。しかし日陰なので被写体が暗い。自然光でがんばるが厳しい。でもフラッシュをたいた写真は、複眼に光の跡ができるので好きになれない。カメラをいじりながらいろいろ試してみた。そんなことも遠くから撮影できるのですごく精神的に楽になれた。

観察記

2014年8月15日 マクロはきつい

9年ぶりに都内の公園へ出かけた。ぶらさがりヤンマを撮影したくて高速を飛ばす。暦の上では連休の真ん中なので渋滞はなくスムーズに現地へ到着。そしてすぐにそれは見つかった。なんと撮影ギャラリーができていた。何がぶらさがっているのか尋ねると、マルタンメスだった。しかも3匹も。それ以外の種はなく、マルメスの撮影に没頭する。都内の公園とのことで油断して半そででいったら、藪蚊にやられ腕がボコボコになってしまった。早速「かゆみバイバイ」を塗りまくる。しばらくこの場にとどまるなら、長袖を車にとりにいったほうがよさそうだ。撮影されている方は年配のご夫婦が多くびっくりである。しかも持っているカメラがすごい。望遠も400mm、いや500mmか。こっちは100mmマクロでがんばっているが、望遠にはかなわない。そろそろ望遠を買わないと、そう感じさせられた一日であった。

観察記

2006年8月10日 飛翔撮影は厳しい

このトンボの魅力にとりつかれている人は多いと思う。日本一美しいといわれていてはなおさらだ。しかし、このトンボは手軽に見られるわけではない。黄昏御三家(ヤブ・ネアカ・マルタン)の一つで、日の出前の早朝か、日の入り後の夕方しか行動しないからだ。ごくたまに日中池に飛んでくるのもいるが。空高いところを飛ぶので、その雄姿を間近ではなかなか見ることができない。したがって撮影も難しい。マルタンの飛翔は至難の業かもしれない。日中、藪の中で休憩をしているので、ぶらさがっているのを撮影する方が楽だがまだ発見できていない。まだまだ未熟者だ。そして、息子と夕方、ジャンプしながら網を振って、ようやく捕まえたオスを草木にとまらせて撮影するしかないのが悲しい現実 。

観察記