コシボソヤンマ

  • 【科】ヤンマ科
  • 【属】コシボソヤンマ属
  • 【和名】コシボソヤンマ
  • 【学名】Boyeria maclachlani

腰細ヤンマ。他のヤンマと比べ、腹部第3節が異常に細いのでこの名前がついた。流水域の黄昏ヤンマで、早朝と夕方時に活動する。結構大型のヤンマだが、狭い範囲をちょこまかと飛ぶ。平地や丘陵地などの木陰の多い流れに生息し、6月下旬から9月末ころまで見られる。北海道の一部地域から本州・四国・九州・南西諸島北部の一部離島に分布している。

オス ♂

コシボソヤンマ

2019/8/18 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/15 F2.8 ISO 1600 LrC

コシボソヤンマ

2020/8/15 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/640 F2.8 ISO 1600 LrC

メス ♀

コシボソヤンマ

2023/8/7 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/60 F5.6 ISO 400 LrC

コシボソヤンマ

2023/8/7 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/60 F2.8 ISO 100 LrC

広告・PR

ソニーストア

観 察 記

2023年8月7日 渓流域のぶら下がり

違うトンボの撮影をメインに現地に到着。しかし、今年はその目的のトンボに出会うことはできなかった。早くに猛暑になったせいか、すでに終息してしまったかもしれない。しかし、いちるの望みに期待し渓流域を下る。ミヤマカワトンボがにぎやかだが蹴散らしながら探索。残念ながら見つからなかった。意気消沈していると、大型のトンボが飛び立った。高い木の枝にとまって探すがなかなか見つからず、あきらめて引き返そうとしたら、その大型のトンボが近くの木にとまった。望遠で覗くとコシボソだった。なんと目線と同じ高さにとまってくれて、こんなチャンスはめったにない。逃げられないように、そっとカメラを三脚にセットする。最初はオスだと思い夢中になって撮影したが、帰宅してパソコンで確認すると、なんとメスだった。メスは初めてだったので、目的のトンボに出会えなくても嬉しさ倍増である。

観察記

2019年8月18日 スピードライトが欲しい

13年ぶりの出会いである。丘陵地のトンボ観察で久しぶりに清流域の黄昏ヤンマ観察を行った。初めて観察したときは1匹しか出会えなかったが、今回はそこそこ個体数がいる場所での観察。コシボソは、流れのよどんでいる部分でちょこまかと往復飛翔をするのが特徴。しかし小生は、連写対応のフラッシュがなく、この暗がりでの飛翔撮影はなかなか厳しい。シャッタースピードをあげられないのでブレブレ写真の連発。なんだかんだと苦労し雰囲気だけ味わえる写真で終わってしまった。黄昏ヤンマ撮影では高性能なフラッシュが必要だと今更ながら思った。今までこのような環境での撮影が少なかったので、今日はものすごく後悔をした。

観察記

2006年8月6日 腕はボコボコ

ようやくこのトンボを撮影しにいくことになった。しかし、丘陵地の薄くらい川なんて誰もいない、まだ息子がいっしょなので寂しさを紛らわすことができる。しかし、汗臭い俺たちにまとわりつく藪蚊との戦いでもある。虫除けスプレーは藪の中ではまったく効かない。そして、陽も落ちてきて、だいぶ薄暗くなってきた。その時である、なんかちょこまかと動き回る飛翔体を発見。暗くてよくわからない。もしやコシボソでは、こんな暗闇の川で飛翔写真なんか撮れるわけがない。ネットインして確認するとコシボソだ。もっと悠然と飛ぶトンボかと思ったら、こんな狭い空間をちょこまかと飛ぶとは意外だった。そしてこの貴重な1匹を演出撮影。帰り道、ぼこぼこになった腕に薬をぬり、かゆみに耐えながら運転するのであった。

観察記