ムカシトンボ

  • 【科】ムカシトンボ科
  • 【属】ムカシトンボ属
  • 【和名】ムカシトンボ
  • 【学名】Epiophlebia superstes

ムカシトンボと聞くと非常に原始的なイメージをいだく。その名の通りで、三畳紀とジュラ紀の地層から化石が見つかっているので「生きた化石」と言われている。均翅亜目と不均翅亜目の中間的存在で、日本ではこの1種のみ。国外ではヒマラヤに1種生息している。北海道から九州・四国に分布している。山間の森林に囲まれた源流域に近いような清流に生息、4月後半あたりから6月頃まで見られる。

メス ♀

ムカシトンボ

2021/5/28 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/160 F9.0 ISO 6400 LrC

ムカシトンボ

2021/5/28 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/5 F2.8 ISO 100 LrC

ムカシトンボ

2021/5/28 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/1.6 F4.5 ISO 100 LrC

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観 察 記

2021年5月28日 悲しい演出撮影

今年2度目の訪問。前回は5月3日に来たが、眺めるだけで終ってしまった。動きが早すぎて全く撮影できなかった。そして、梅雨入り前の晴れ間となった今日、期待に胸膨らませ現地へ。前回は昼にコンビニへ買い物に行ったため、貴重な時間を1時間も無駄にしてしまった。今回は最初からコンビニで昼食を購入し、撮影現場まで持って行った。ベースを作り機材を置いて準備しているといきなりムカシトンボが現れた。しかし、撮影準備が間に合わず逃げられてしまった。河原にいたサナエを撮影しようとしたが、木の上へ飛んで行った。まだ始まったばかりなので焦らずいこうと気持ちを切り替える。すると何かのサナエが産卵している。撮影するとダビドだった。ヒメクロかと思ったがダビドでがっかりだった。今度はオスが降りてきた。撮影するとこれもダビド。ここにいる成熟個体のサナエは全部ダビド?そう思いがっかりモードになってきた。ムカシトンボも全然現れず、前回同様大空振り大会になりそうな予感。早めの昼飯をすませ、待機しているといい感じの陽がさしてきた。するとムカシトンボが降りてきた。ラストチャンスだと思うのでネットインして演出撮影に切り替えることにした。それにしても早い。しかしセオリー通りにお尻のほうから一振り。一発で決まった。撮影する場所は決めていたので、そこにセッティング。今回は時間がなかったので仕方がなかったが、来年はやらせなしでの自然体を撮影してみたい。

観察記

2004年5月8日 川の源流域

このトンボは原始時代からいたと言われている。そんなロマンのあるトンボを観察したくて生息地へ行く。流れを飛ぶこのトンボは、ときおりホバリングをするが、せわしなく飛んでいて、なかなか飛翔撮影ができない。晴れてくると、もっと活発に動き出し、猛スピードで空間を飛び回る。一見どんくさそうな見てくれだが、非常にすばしっこい。草木にとまると、広げていた翅をゆっくりとたたむ。胸部には毛がけっこうはえていて暖かそうだ。

観察記