- 【科】トンボ科
- 【属】アカネ属
- 【和名】キトンボ
- 【学名】Sympetrum croceolum
名前のとおり、翅の半分近くが黄色味を帯びている。オオキトンボを小さくしたような感じだ。晩年、遅くまで生息しているこのトンボは、希に年をまたぐほど寒さに強い。北海道・本州・四国・九州に分布し、6月下旬から出現し12月初めころまで見られる。おもに丘陵地や低山地の森林に囲まれているような池・沼などに生息している。
オス ♂

2022/10/23 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 210mm 1/1000 F5.6 ISO 400 LrC

2023/10/7 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 250mm 1/1000 F5.6 ISO 100 LrC

2023/10/7 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 250mm 1/400 F5.6 ISO 100 LrC

2022/10/23 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/2000 F5.6 ISO 400 LrC
メス ♀

2022/10/23 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/1000 F5.6 ISO 400 LrC
連 結

2017/10/18 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/2000 F2.8 ISO 250 LrC

2023/10/7 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/1000 F5.6 ISO 200 LrC
観 察 記
2023年10月7日 ホッとした
今年最後の県外遠征で初めて訪れる標高の高い池に行った。到着すると気温が低い。よさげな場所に荷物を置き、トンボが出てくるのをのんびりと待つ。キトンボは今までの経験上、10時ころから活動すると思い込んでいた。しかし10時を過ぎても一向に現れない。アキアカネやネキトンボが出てきてにぎやかになってきたが、現れないので悲壮感が漂う。11時近くになっても現れずしびれを切らして、池の周辺を散策しはじめると、池に落ちている切り株にとまっているのを発見。正直ホッとした。ここまできて空振りは絶対に避けたかった。この後、気温も上がり次々と現れたので、低地と違い気温の低い高地では、気温が上がるまで時間がかかるため、それで地上に降りてくるのが遅かったのではないかと思った。

2022年10月23日 ホバリング撮影が
今年最後の遠征によるトンボ撮影は、やはりシーズン遅くまで見られるキトンボ。まだ紅葉には早いが黄色く色づいた翅が紅葉を連想させてくれる。飛んでいる時はオレンジ色に輝き、とても綺麗だ。今年最後の集大成とのことでホバリング撮影をばっちり決めようと意気込んで行ったが、500枚近い撮影写真のほとんどがゴミ箱行きとう結果に、全く成長が見られないまま今年のシーズンを終えてしまった。連結産卵の撮影もチャンスが1回しかなく撃沈。少ないチャンスをものにできない小生は多産地へ行かないとダメかもしれない。来シーズンはその辺を考えて計画をたてねばと強く思い、オフの間にもっと撮影の勉強をせねばと反省したのである。

2017年10月18日 シーズンも終わり
実に丸14年ぶりの撮影だ。秋雨前線の影響でずっと雨ばかり、たまたま代休をとった日が晴れそうだったので、久しぶりにキトンボ目当てで出かけた。朝から快晴なんて久しぶりのことだ。産地には9時30分ころ到着、池にはネキトンボやマユタテアカネが飛び回り、10時を過ぎた頃から、ちらほらとオスが現れ始めた。14年ぶりにホバリングする姿は感慨ひとしお。そして昼近くになると連結固体がやってきた。しかし開放水面は素通りしてしまい草の中へ入ってしまう。なんと撮影泣かせ、でもがんばってシャッターを押すが、こんな写真になってしまった。昼を過ぎると連結はいなくなり、オスは日当たりのよい岩で休んでいる。このトンボを撮影すると、トンボシーズンが終わりに近づいているなと悲しくなってくる。

2003年10月18日 もういない
このトンボの生息地に午前11頃着いて撮影をし、昼食をとり撮影の続きをしようとしたら、その姿は全くない。曇ってきたせいなのか、晴れ間しか活動しないのか、結局待てども全然その姿を現さず、ジエンドとなってしまった。なんという結末。
