- 【科】トンボ科
- 【属】シオカラトンボ属
- 【和名】ハラボソトンボ
- 【学名】Orthetrum sabina sabina
腹部が極端に細いトンボ。黄緑色の胸部に黒い条が何本もあるのが特徴。おもに平地や丘陵地の挺水植物がよく繁茂する池沼や水田・水路に生息している。九州北部(一部地域)より南西諸島に分布。八重山諸島ではほぼ一年中見られ、沖縄本島では3月中旬から12月ころまで見られる。
オス ♂
2016/9/3 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/200 F4.0 ISO 200 LrC
2008/10/30 - Canon IXI DIGITAL800 IS 5.8mm 1/640 F2.8 LrC
観 察 記
2005年7月22日 交尾態は別
石垣島ではなんどか目撃していたが、なかなか撮影をしていなかった。近づくとすぐに逃げてしまうのと、島ではシオカラ並みの普通種のため、いつでもいいや的な存在でしかなかった。ところが、目の前に交尾態がとまった瞬間、その考えは吹っ飛び、ターゲットに照準を合わせる。その場に生息するトンボに貴重なものから撮影順序を勝手に決め、普通種は後回しになるのだが、交尾など限定的なシチュエーションでは、一気に順番が逆転しまうのである。
2004年11月14日 グアム
それは、グアムのホームセンターの駐車場だった。何かのトンボが近くの植え込みにとまった。とにかく腹部が細い。事前にグアムに生息するトンボを調べていたので、すぐにハラボソトンボとわかった。このときはカメラを持っていなかったので撮影はできなかったが、島内のあちこちでこのトンボを見かけた。翌日、とある湿地へ行くと最初に出迎えてくれたのはこのハラボソだった。スコールがやんだあと、草むらや道端で数頭飛んでいて、グアムでは最初に撮影したトンボとなった。