オジロサナエ

  • 【科】サナエトンボ科
  • 【属】オジロサナエ属
  • 【和名】オジロサナエ
  • 【学名】Stylogomphus suzukii

胸部にY字状の黒条がはっきりとあるのが特徴。尾部付属器が白いことから尾白サナエと名がついた。日本特産種で青森を除く本州・四国・九州に分布しており、5月中旬から8月末ころまで見られる。おもに丘陵地や低山地の挺水植物がよく繁茂する清流域に生息。川の中流域で羽化し、近くの林へ移動。成熟するにつれ上流のほうへ移動する。薄くらい木の覆いかぶさるような場所の、石の上などで縄張りをはる。

オス ♂

オジロサナエ

2006/8/6 - SONY DSR-TRV30 F1.8 42.0mm 1/500 F5.6 LrC

オジロサナエ

2018/6/3 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/4000 F2.8 ISO 1600 LrC

メス ♀

オジロサナエ

2009/7/5 - Canon IXI DIGITAL800 IS 5.8mm 1/640 F2.8 LrC

羽 化

オジロサナエ

2020/6/9 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/320 F2.8 ISO 200 LrC

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観 察 記

2020年6月9日 早とちり

清流ではアオハダトンボやミヤマカワトンボ、コヤマトンボが元気に飛んでいる。コロナ自粛ですっかり身体がなまってしまって、いきなりの30度超えは熱中症に要注意だ。15時半ころ岸の護岸で羽化殻を探していると、ヤゴがいた。これから羽化をするのかと思い、じっと見ていると背中が割れて羽化が始まった。久しぶりの羽化観察である。しかし何トンボかわからない。殻から完全に出てきた個体の胸部の黒条は一本に見えた。一本だとヒメサナエ、初めてヒメサナエの羽化を見た。いつ見てもトンボの羽化は神秘的で感動ものだ。台風が去って川の状況は一変したが、こうしてトンボが羽化するのを見るとホッとする。そしてブログにアップしたらヒメサナエではなくオジロサナエであるとご教示いただいた。よくよく写真を見ると黒条になる部分がY字になっている。もっとよく見ないとダメですね。

観察記

2003年8月2日 暗がりの小さなトンボ

コシボソヤンマ目当てで、丘陵地の薄暗い河へ出かけた。まだ時間は早くコシボソはいないが河原に足を踏み入れ移動すると、地面から飛び立っていくトンボが何頭かいた。暗がりなのでなんだかよくわからない。歩く度に飛び立つのでネットインして調べてみた。すると小さなサナエトンボ、オジロサナエだ。ほんとうに小さく、これを暗がりで肉眼で見つけるのは厳しいと思った。初撮影は岩にとめて撮影するかたちとなった。

観察記