ナゴヤサナエ

絶滅危惧Ⅱ類 VU

  • 【科】サナエトンボ科
  • 【属】メガネサナエ属
  • 【和名】ナゴヤサナエ
  • 【学名】Stylurus nagoyanus

名古屋で最初に発見されたことからこの名がついた。日本特産種で、以前は東北南部より九州の一部に分布となっていたが、近年北海道でも発見されるようになった。大河の下流域を主な活動場所にしてるが、生息地は極めて局地的なため絶滅危惧種に指定されている。メガネサナエ属の特徴でもある腹部先端が大きく、しゃもじのように広がっている。関東では6月中旬ころから羽化しはじめ、成虫は9月中旬ころまで見られます。

オス ♂

ナゴヤサナエ

2022/7/17 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/100 F5.6 ISO 800 LrC

ナゴヤサナエ

2022/7/17 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 180mm 1/100 F8.0 ISO 2000 LrC

ナゴヤサナエ

2021/7/23 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/500 F5.6 ISO 200 LrC

ナゴヤサナエ

2021/7/23 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/160 F5.6 ISO 200 LrC

ナゴヤサナエ

2021/7/23 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 230mm 1/250 F5.6 ISO 1000 LrC

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観 察 記

2023年8月7日 状況確認

近所の河川で見つけてから、夏になると必ず生息確認をしている。今年は7月に数回確認しに行ったが個体数が少なかった。1オスしかいない日が結構続いていた。しかし8月に入ってからは複数確認することができた。今日は4オス確認。しかしオスばかりでメスを確認することができていない。メスはどこに潜んでいるのか。河川敷は寄るのがたいへんなのと、川はどこで深みにはまるかわからないので危険度が高い。したがって、いつもの林の木々に帰宅してくる個体を撮影するのである。

観察記

2021年7月22日 灯台下暗し

このトンボの撮影目的で出かけ、何度空ぶったことか。小生にとっては観察難易度の高いトンボであった。ところが自宅からほど近い河川のそばの林であっけなく見つかった。夕方ネアカでも飛んでいなか探索するが大型のトンボはオオヤマトンボくらいで、シオカラ、コシアキが摂食飛翔でせわしなく飛び回っている。そんなトンボが飛び回っている空間を眺めていると、中型のトンボが高さ2mくらいの葉っぱにとまった。ひょっとしたらと思い、そっと近づき遠目から300m全開で撮影。尻尾の先に黄色い班があるのでナゴヤに違いないと確信。遠目からシャッターを切り始めるが、風で葉先が揺れる。上下に結構揺れるがナゴヤは逃げないでいてくれる。照度が落ちてきてISOをあげないと撮影が厳しくなってきた。仕方なくオートに切り替えようやく撮影することができた。今まで高速道路で遠くまでいって空振り三昧だったのはなんだったのか、灯台下暗しとはこういうことか。

観察記

2004年7月19日 3連結

このトンボは、夕暮れ時にマルタンヤンマと格闘しているときにいきなり現れた。しかも3連つながりですぐにでも落下しそうなくらいふらふらと飛んでいた。1度は近くまできたのだが、遠ざかってしまった。しかし、またやってきた。しかもかなり低く、こちらにやってきた。そしてうまくネットインし確認するとナゴヤサナエであった。オスが2匹、メスが1匹の3連だった。かなり陽も落ちてきたのでとにかく証拠写真がほしく、近くの葉っぱに載せて撮影することにした。独特なしゃもじみたいな尾部が面白くて裏表撮影したのである。そうしているうちにトンボ仲間が多数現れ、みんなでやらせ撮影を堪能したのであった。

観察記