ミヤマサナエ

  • 【科】サナエトンボ科
  • 【属】ミヤマサナエ属
  • 【和名】ミヤマサナエ
  • 【学名】Anisogomphus maacki

成虫は深い山の中でしか見られないとのことから深山(ミヤマ)サナエと名がついた。その名のとおり、羽化は比較的河川の中流域で見られるが、羽化した個体は、成熟するにつれ山深くのぼっていく。夏の終わり頃に、成虫は羽化水域に戻り、縄張りをはる。本州・四国・九州に分布しているが、生息地は極めて局地的。5月下旬ころから出現し、10月初めころまで見られる。

メス ♀

ミヤマサナエ

2022/8/18 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/100 F5.6 ISO 100 LrC

ミヤマサナエ

2016/6/1 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/320 F3.2 ISO 200 LrC

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観 察 記

2022年8月18日 メスしか出会えない

ハッチョウトンボを撮影しに北関東の湿地に出向いた。2006年に訪れて以来楽しみにしていた。しかしサギソウが咲く湿地にその姿はなかった。湿地は良好な状態を保っているように見えるが残念である。しばらく湿地を眺めていると中型の見慣れないトンボがやってきた。近づいてみると、なんとミヤマサナエだった。まさかこんな所で出会うとは想像もしていなかった。しかもメス。今まで成熟も未熟も羽化もメスしか出会ったことがない。いつかオスに出会いたいものだ。

観察記

2002年8月10日 食事中

高山地にトンボの撮影に行ったとき、湖のほとりに大量のアキアカネが乱舞していたのには驚いた。後にこれが避暑地へ移動してきたものだとわかりまた驚いた。さて、このミヤマサナエは高山地のそばを流れる河原に、子供たちとなにかいないか、探し回っていたら、娘が変わったトンボがいると叫んだ。そして見てみるとなんかのサナエがいた。このときは何サナエかわからず、とにかく撮影してあとで調べようと近づいて撮影すると、逃げないので不思議に思ったら食事中だった。トンボは食事中のときは比較的おとなしいので撮影がしやすい。

観察記