ミヤマサナエ

  • 【科】サナエトンボ科
  • 【属】ミヤマサナエ属
  • 【和名】ミヤマサナエ
  • 【学名】Anisogomphus maacki

成虫は深い山の中でしか見られないとのことから深山(ミヤマ)サナエと名がついた。その名のとおり、羽化は比較的河川の中流域で見られるが、羽化した個体は、成熟するにつれ山深くのぼっていく。夏の終わり頃に、成虫は羽化水域に戻り、縄張りをはる。本州・四国・九州に分布しているが、生息地は極めて局地的。5月下旬ころから出現し、10月初めころまで見られる。

オス ♂

ミヤマサナエ

2023/10/3 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/500 F5.6 ISO 100 LrC

ミヤマサナエ

2023/9/18 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/500 F5.6 ISO 200 LrC

ミヤマサナエ

2023/9/18 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/1000 F5.6 ISO 400 LrC

ミヤマサナエ

2023/9/18 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/800 F5.6 ISO 200 LrC

メス ♀

ミヤマサナエ

2022/8/18 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/100 F5.6 ISO 100 LrC

ミヤマサナエ

2016/6/1 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/320 F3.2 ISO 200 LrC

広告・PR

ソニーストア

観 察 記

2023年10月3日 寂しい

今年はミヤマサナエの戻り個体を撮影したくて秋晴れの今日、現地へ向かう。地元の清流は、初夏に行くことがほとんどでこの時期に行くのは初めてである。6月に羽化し、その後高い山で夏をすごし、涼しくなるころ、生まれた場所へ里帰りする。この日は大量のアキアカネが山から降りてきた。したがってミヤマサナエがいるのではと期待し河原を散策する。しかし、いるのはオナガサナエばかりだ。所狭しとバトルを繰り広げている。前回の遠征でのミヤマサナエはメガネサナエの勢力におされ個体数は少なかった。もしや空振りかもと嫌な予感がする。そして、川のはじっこのぽつんとある岩の上にトンボの影がある。近づいてみるとミヤマサナエだった。こんなに離れた場所で寂しくたたずんでいた。生まれ故郷に帰ってきたのに、寂しさを感じてしまった。

観察記

2023年9月18日 ようやくオス

トンボの観察を始めて、21年目でようやくオスを撮影することができた。メスは家族旅行で日光に行ったとき、河原で餌を捕食したメスを娘が見つけてくれた。そして昨年、偶然メスを撮影したが、ほんとにオスには巡り会えなかった。今回、信州のトンボ撮影でメガネサナエを撮影していると、規則正しい方向に向いているメガネサナエと違って、適当な向きでとまっているサナエがいた。近づいて見るとミヤマサナエだった。圧倒的にメガネサナエが多いなか、肩身の狭い思いでとまっている。21年目の思いで、メガネサナエよりミヤマサナエの撮影に夢中になってしまった。しかし、シチュエーションが良くない場所なので、次回は河原で撮影したいものだ。

観察記

2022年8月18日 メスしか出会えない

ハッチョウトンボを撮影しに北関東の湿地に出向いた。2006年に訪れて以来楽しみにしていた。しかしサギソウが咲く湿地にその姿はなかった。湿地は良好な状態を保っているように見えるが残念である。しばらく湿地を眺めていると中型の見慣れないトンボがやってきた。近づいてみると、なんとミヤマサナエだった。まさかこんな所で出会うとは想像もしていなかった。しかもメス。今まで成熟も未熟も羽化もメスしか出会ったことがない。いつかオスに出会いたいものだ。

観察記

2002年8月10日 食事中

高山地にトンボの撮影に行ったとき、湖のほとりに大量のアキアカネが乱舞していたのには驚いた。後にこれが避暑地へ移動してきたものだとわかりまた驚いた。さて、このミヤマサナエは高山地のそばを流れる河原に、子供たちとなにかいないか、探し回っていたら、娘が変わったトンボがいると叫んだ。そして見てみるとなんかのサナエがいた。このときは何サナエかわからず、とにかく撮影してあとで調べようと近づいて撮影すると、逃げないので不思議に思ったら食事中だった。トンボは食事中のときは比較的おとなしいので撮影がしやすい。

観察記