ヒメクロサナエ

  • 【科】サナエトンボ科
  • 【属】ヒメクロサナエ属
  • 【和名】ヒメクロサナエ
  • 【学名】Lanthus fujiacus

クロサナエに非常によく似ているが、胸部黒条が1条なので区別がつく。メスは胸部の下からでている短い黒い条が途中で切れていて、後ろ側の翅の付け根まで伸びている黒い条とくっつかないため、オスとの違いがある。日本特産種で本州・四国・九州に分布し、おもに山間の渓流に生息しているが、かなり局地的。顔面に東日本と西日本での地域変異がある。4月末ころから出現し、6月中旬ころまで見られる。

オス ♂

ヒメクロサナエ

2022/5/3 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/400 F2.8 ISO 200 LrC

ヒメクロサナエ

2022/5/3 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/400 F2.8 ISO2 00 LrC

メス ♀

ヒメクロサナエ

2022/5/3 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/80 F2.8 ISO 400 LrC

ヒメクロサナエ

2022/5/3 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/125 F2.8 ISO 400 LrC

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観 察 記

2021年5月3日 羽化失敗

久しぶりにムカシトンボの観察目的で渓流域に出かけた。ムカシトンボは元気に飛び回り、とても飛翔撮影ができるようなレベルではなかった。そうしていると水面から飛び立つトンボがいた。ダビドサナエかなと思って近づいて胸の黒い条を確認すると、なんとヒメクロサナエだった。17年ぶりの再開。全く想定していなかったのでびっくりである。時折、木上から降りてくる小さなサナエはヒメクロサナエの可能性が高い。しかし近づいて撮影しようとすると、すぐに逃げられてしまう。すごく警戒心が強い。草むらに止まっている個体がいないか探索すると1匹いた。しかし何か変だ。羽化に失敗した個体である。胸の黒色条と尾部付属器からしてオスである。それにしてもヒメクロのまともな写真が撮れない。小生にとって難易度の高いトンボである。

観察記

2004年5月8日 違う種が混じっている

家族で渓流域にトンボ観察へと出かけた。この日は絶好のトンボ日より。そして目的地について早速川に下りてみると、羽化している固体が数頭いる。歩くと未熟個体がつぎつぎと飛び立つので追っかけて撮影。子供たちも次々と見つけ、せかされる。そして、クロサナエの観察の時に、1種だけ違うのが混じっていた。家に帰って図鑑で調べてみると、ヒメクロサナエだった。以前、ダビドサナエを観察したときにも羽化個体が混じっていた。クロサナエに比べると、数が少ないように感じた。

観察記