オオモノサシトンボ

絶滅危惧1B類 EN

  • 【科】モノサシトンボ科
  • 【属】モノサシトンボ属
  • 【和名】オオモノサシトンボ
  • 【学名】Pseudocopera rubripes

モノサシトンボをひとまわり大きくしたトンボ。モノサシトンボとは生息域が全く異なる。利根川の中流域から下流域にかけて、信濃川及び宮城県に生息。河川そばのヨシやマコモ・ガマなどが生息する腐植栄養型の池・沼に生息し、6月ころから9月末ころまで見られる。昨今、河川敷きの開発などで、生息域が狭まれ、レッドデータ最上位ランクに指定されるほど希少種となってしまった。

オス ♂

オオモノサシトンボ

2022/5/22 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/500 F5.6 ISO 100 LrC

オオモノサシトンボ

2022/7/17 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/50 F5.6 ISO 100 LrC

オオモノサシトンボ

2022/5/20 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/400 F5.6 ISO 100 LrC

オオモノサシトンボ

2023/6/24 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/1000 F2.8 ISO 100 LrC

メス ♀

オオモノサシトンボ

2022/7/17 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 200mm 1/320 F5.6 ISO 100 LrC

オオモノサシトンボ

2022/7/17 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 200mm 1/200 F5.6 ISO 100 LrC

オオモノサシトンボ

2022/7/17 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 200mm 1/125 F5.6 ISO 100 LrC

オオモノサシトンボ

2010/7/10 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/640 F3.5 ISO200 LrC

連 結

オオモノサシトンボ

2022/5/22 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/250 F5.6 ISO 100 LrC

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観 察 記

2023年6月24日 これから

この土日は最初、曇り雨の予報だったが、陽が差して良い天気になった。そうなると近場の気になるトンボの撮影に出かけた。近所の池は、水草がきれいになくなりトンボがいない最悪の池になっていた。もうここはあきらめ、車で違う池に向かった。そこはトンボの楽園と呼べるような環境の池だ。ベニイトがそこそこ出ていたのでホッとした。そしてオオモノサシも確認でき、ここの池の環境が保たれていることに安堵した。オオモノサシの未熟や半成熟個体もいて、これからだなと実感した。成熟個体が増えて交尾・産卵の時期にまたこようと思う。

観察記

2018年6月17日 第3の生息場所

毎年観察していた第2の生息場所が、2016年に蓮を全部刈り取られたため絶滅した。保護活動団体がいろいろ頑張ってくれていたみたいだが残念な結果となった。地主がなぜ、そのような行動に出たのかはわからない。オオモノサシの撮影をするには遠出するしかないのかと思っていたら、第三の場所があるとの情報を得る。今までマクロ1本で頑張って撮影していたが、8年ぶりに新しいレンズを購入した。念願の300mm。今まで100mmマクロで近づいての撮影だったが逃げ足の速いトンボ相手で苦労の連続であった。三脚にカメラをセットし3mくらい先にいるオオモノサシを狙う。これだけ離れていると警戒して逃げることはない。こちらも焦らずゆっくり撮影といきたいところだが、やぶ蚊が近寄ってきて格闘。蚊をやっつけているとオオモノサシはいなくなっていた。しかし、そんなに遠くへは行かないのですぐに見つけられた。300mmがきたことで、追いかけっこをする時間が減り撮影の効率があがった。

観察記

2010年7月10日 第2の生息場所

第2の生息場所が意外なところにあった。それは住宅地の中。絶滅危惧種は、自然が残っているようなところにいるのではないかと思い込んでしまう。こんなコンクリートの壁に囲まれた遊水地に生息しているとは驚きである。逆にこういうところだから、知られなかったかも知れない。千葉県で保護活動をしている場所があるが、年々その個体数は激減しているとのこと。1県に1箇所ないし2箇所程度しか生息場所がなく保護活動をしていても減っていく。原因はなんだろう、外来魚なのか採集圧なのか、はっきりとはわからないが、思っているより危険度は高いことがわかった。このトンボが毎年、無事でいてくれることを確認すべく毎年観察することを決めた。

観察記

2002年9月23日 あっさり見つけたが

モノサシトンボは丘陵地まで行かないと見れないが、このトンボは意外に自宅から近いところに生息していることがわかった。そして現地に行くと、あっさりと見つけることができた。絶滅危惧種Ⅰ類に属するなんて想像もつかない。しかし、この場所以外での生息地は極めて局地的であることがわかった。この場所で絶滅してしまうと遠方まで行かないと観察ができないと思うと悲しくなる。しかも、東日本のごく一部の地域のさらに局所的な場所にしか生息していないとのことなのでなおさらである。

観察記