アマゴイルリトンボ

  • 【科】モノサシトンボ科
  • 【属】グンバイトンボ属
  • 【和名】アマゴイルリトンボ
  • 【学名】Platycnemis echigoana

グンバイトンボ属は他のモノサシと違ってやや小ぶり。アマゴイはコバルトブルーの複眼がとても印象的、オスの体色は瑠璃色と黒で、全体的にブルーのきれいなトンボ。長野・新潟・山形・福島の4県にしか生息確認されていなかったが、近年青森でも発見された。深い沼や池があるような山地で艇水植物が繁茂するようなところに生息。雨乞いという名は新潟県で最初に発見された「雨乞池」にちなんでつけられた。6月下旬から8月下旬ころまで見られる。

オス ♂

アマゴイルリトンボ

2022/7/3 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/320 F5.6 ISO 100 LrC

アマゴイルリトンボ

2021/7/17 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/200 F3.5 ISO 200 LrC

アマゴイルリトンボ

2021/7/17 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/200 F2.8 ISO 200 LrC

メス ♀

アマゴイルリトンボ

2010/7/11 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/250 F3.5 ISO 200 LrC

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観 察 記

2021年7月17日 いきなり猛暑

11年ぶりにアマゴイルリの撮影に出かける計画をたてた。今年は梅雨入りが遅く、梅雨明けを予想するのが難しかったが、7月17日の土曜日に狙いを定めていた。予想が的中し前日に梅雨明け。しかし猛暑の予想、山の湿原だがら少しは涼しいのかなと思ったら大間違い。なんと35度を越える暑さとなった。日陰の撮影がメインだが、湿度がすごく蒸し暑い。クーラーボックスにたくさんの水分を用意して行ったが一人で3ℓも飲んでしまっていた。確かに2回も着替えるほど汗だくだった。さてアマゴイだが、遊歩道に入るとすぐに数頭の個体がモノサシトンボに混じって出てきた。久しぶりに見るブルーの個体はとても綺麗で魅力的だ。モノサシトンボに混じっているのでアマゴイは少し小さく、モノサシが大きく感じる。以前撮影した場所では藪蚊が多く大変だったが、この場所は藪蚊はいない。ブヨが多少いる程度だ。モノサシ系のトンボはおとなしく、ゆっくり撮影できるのがよい。ここは毎年撮影に来たくなるような場所だ。

観察記

2010年7月11日 こんな所に

産地に行けば見れるのはわかっていたのだが、ずるずると何年もたってしまった。ようやく行けるチャンスができ、早朝4時に起き家族旅行を兼ねて産地へ向かった。1度行っているので、そんなに遠くは感じず現地に到着。前回は湿地だったが、今回は観光を兼ねているので沼のほうに来た。準備をし早速散策するとメスがいた。駐車場からすぐのところで、あっけなく見つかった。それにしても薄暗い藪は蚊がたくさんいて、ピントを合わせている間に4・5匹腕やカメラに止まる。刺されている腕を振り払うこともせず、根性でシャッターを押す。そして撮影が終わると薬を塗りまくる。このような蚊がたくさんいるところではスキンガードは全くきかない。それでも気休めに吹き付けるのである。モノサシ系のトンボは比較的おとなしく、三脚をたててゆっくり撮らせてくれるのは非常にありがたい。オスを探すと、こちらもあっけなく見つかった。こんな所にオスもメスもいるなんて驚きだ。観光客はアマゴイの存在に気付かず去っていく。しかし、人が行きかうそばで寝そべって撮影している小生は何者だと思われているに違いない。1時間程度で撮影を終え、家族と観光モードに切り替えた。

観察記