ニホンカワトンボ

  • 【科】カワトンボ科
  • 【属】カワトンボ属
  • 【和名】ニホンカワトンボ
  • 【学名】Mnais costalis

DNA解析でようやく二つの種に落ち着き、ニホンカワトンボとアサヒナカワトンボに分けられた。オオカワトンボはニホンカワトンボに、ヒガシカワトンボは、オオカワトンボになったあとニホンカワトンボに、ニシカワトンボは、カワトンボになったあとアサヒナカワトンボとなった。特に関東圏は、混在してる地域もあり、専門家による生息場所の分類が進んでいる。当方で撮影したものは、生息地でニホンカワトンボとさせていただた。ニホンカワトンボは翅の色が特徴的で、オスは橙色をした翅と無色透明の翅の2型が存在する。メスは無色翅型のみで縁紋が白い。オスの未成熟個体の縁紋は白いが、成熟するにつれ赤茶色へと変化していく。地方にはこの橙色の部分がより薄く全体に広がっていたり、地域によって変異がある。平地や丘陵地の挺水植物が繁茂する清流に生息しており、北海道から九州まで広く分布している。4月上旬から9月ころまで見られる。

オス ♂

橙色翅型

ニホンカワトンボ

2023/5/4 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/800 F5.6 ISO 400 LrC

橙色翅型

ニホンカワトンボ

2015/5/30 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/80 F2.8 ISO 200 LrC

無色翅型

ニホンカワトンボ

2014/5/29 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/200 F4.0 ISO 200 LrC

無色翅型 未成熟

ニホンカワトンボ

2018/5/6 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/4000 F2.8 ISO 640 LrC

メス ♀

ニホンカワトンボ

2022/6/19 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 230mm 1/400 F5.6 ISO 200 LrC

産 卵

ニホンカワトンボ

2022/6/19 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 200mm 1/640 F5.6 ISO 200 LrC

ニホンカワトンボ

2015/5/30 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/80 F2.8 ISO 200 LrC

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観 察 記

2023年5月4日 GWの清流行脚

栃木の山奥の清流でクロサナエとムカシヤンマの観察を終え、まだ時間があるので梅花藻の清流に寄ってみることにした。清流を覗くとニホンカワトンボの天国だ。特に橙色翅型が多いので、清流での絵になる写真を目指す。梅花藻が咲いている場所があり、そこで縄張りを張る橙色翅型がいたので、水面すれすれにカメラを構え、絵になるショットをがんばってみた。そして橙色のバトルも見もの、空高く舞い上がる状況を撮影しようと頑張るが、なかなかピントが合わない。上昇している個体を撮影するのはなかなか難しい。

観察記

2022年6月19日 梅花藻の清流

橙色の翅のオスは絵になる。流れのそばでは涼しい風が吹いてきて気持ちがよい。梅花藻の花が咲く流れの草に止まっているオスを見つけた。水面に近づけて撮影するためモニターを出して撮影。今回、無色透明型のオス・メス産卵ショットも撮れたりと盛りだくさんな観察となった。

観察記

2015年5月30日 ムカシヤンマ目当てだったが

ムカシヤンマを撮影しに、山間の渓流に行くと最初に現れる。カワトンボはどうしても翅が橙色したほうを追っかけてしまう。私がよく行くフィールドでは橙色型より無色型のほうが多いような気がする。ムカシヤンマの産卵を狙って河原で待機している間にこのトンボを撮影、そうこうしているうちに交尾が始まり、メスの単独産卵が始まった。本命が現れないので、しばらくカワトンボの撮影に夢中になった。今までカワトンボを真剣に撮影していなかったので、今日はムカシヤンマをあきらめニホンカワトンボをがんばってみた。交尾態も何枚か撮影したのだが、手持ちのマクロ撮影はぶれぶれで厳しかった。

観察記

2006年5月4日 オレンジ強し

翅のオレンジがとてもきれいなトンボだが、思うような写真が一枚もないのが悲しい。飛んでいる姿もオレンジの翅が目立ち、楽しませてくれる。丘陵地の用水路で1匹のオスが集団で産卵するメスを警護していたのには驚いた。無色透明翅型のほうが橙色翅型に負けているところをよく見る。派手な方が威張っている感じがした。

観察記