アサヒナカワトンボ

  • 【科】カワトンボ科
  • 【属】カワトンボ属
  • 【和名】アサヒナカワトンボ
  • 【学名】Mnais pruinosa

DNA解析でようやく二つの種に落ち着き、ニホンカワトンボとアサヒナカワトンボに分けられた。オオカワトンボはニホンカワトンボに、ヒガシカワトンボは、オオカワトンボになったあとニホンカワトンボに、ニシカワトンボは、カワトンボになったあとアサヒナカワトンボとなった。特に関東圏は、混在してる地域もあり、専門家による生息場所の分類が進んでいる。当方で撮影したものは、生息地でアサヒナカワトンボとさせていただた。アサヒナカワトンボは翅の色が特徴的で、オスは橙色をした翅と無色透明の翅の2型が存在する。九州地方にはこの橙色の部分がより濃い茶色のチャバネカワトンボ、房総半島には翅が白濁したシロバネカワトンボ(絶滅したと思われる)、と地域によって変異がある。メスは無色翅型のみで縁紋が白い。オスの未成熟個体の縁紋は白いが、成熟するにつれ赤茶色へと変化していく。平地や丘陵地の挺水植物が繁茂する清流に生息しており、新潟・群馬・埼玉・千葉から西の本州から九州まで広く分布しており、4月上旬から9月ころまで見られる。

オス ♂

橙色翅型

アサヒナカワトンボ

2022/5/10 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/320 F5.6 ISO 100 LrC

無色翅型

アサヒナカワトンボ

2016/6/1 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/320 F2.8 ISO 200 LrC

メス ♀

アサヒナカワトンボ

2022/5/10 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/640 F5.6 ISO 100 LrC

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観 察 記

2021年5月28日 ムカシトンボの沢で

ムカシトンボの撮影で渓流に行くと、アサヒナカワトンボの羽化固体に出会う。砂防ダムからから滴り落ちてくる水しぶきを浴びながら羽化している。上陸したときには水しぶきを感じなかったのか、それともおかまいなしなのか。無事に羽化し翅が伸びてくると水のあたらない場所へ移動した。トンボのたくましさを感じた場面であった。

観察記

2003年6月29日 オスは翅のタイプが2つ

埼玉の丘陵地でヒガシカワトンボの観察。橙色の翅をした個体を追っかけて撮影に燃えていた。すると今度は翅の透明な個体もいる。メスかと思ったらオスであった。自宅に帰り図鑑で調べてみると、いろんな翅型があることがわかった。日本各地で焦げ茶がいたり白翅がいたりと、バラエティーにとんでいるこのトンボに、すごく興味がわいてきた。

観察記