オオイトトンボ

  • 【科】イトトンボ科
  • 【属】クロイトトンボ属
  • 【和名】オオイトトンボ
  • 【学名】Cercion sieboldii

名前を聞くと、かなり大きいイトトンボかと思ってしまうが、実はそんなに大きくない。しかし、同じ池に生息するクロイトトンボなどと比較すると大きく感じる。ムスジイトトンボ・セスジイトトンボによく似ている。オオイトは、眼後紋の間に同じ色の筋が入るのが特徴。ムスジもセスジもこの筋がない。この筋がはいる種としてはオゼイトトンボがいる。しかし、オオイトは側面の黒条が途中まで太く、オゼイトは側面の黒条が細くて薄い。オスは、たいがいこの部分で見分けることができる。メスは胸部の黒色条や眼後紋はオスと似ている。体色が「緑色型」と、オスと同じ「同色型」の2型が存在する。ムスジイトトンボは比較的暖かい地方に生息し、沖縄県石垣島・宮古島にも生息している。オオイトは古くからある挺水植物の豊かな池や沼に生息しているため、そのような環境が少なくなっているので個体数が少なく感じる。長野県のような標高の高い寒冷地の池でよく見かける。

オス ♂

オオイトトンボ

2008/8/16 - Canon IXI DIGITAL800 IS 5.8mm 1/400 F2.8 LrC

メス ♀

緑色型

オオイトトンボ

2020/8/7 - SONY α55 DT55-300mm 300mm 1/500 F5.6 ISO 800 LrC

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観 察 記

2009年7月19日 ついでの撮影

生息している池などでは、他の種に比べて個体数は少なく感じる。尾部先端のうさぎの耳のような黒条がとてもかわいらしい。最初に撮影したときはオオイトと知らず、適当に撮っていたら、たまたままぎれていたという感じだった。その次に撮影したときは別のトンボの目的で生息地に行き、目的のトンボに会えずたまたま目の前にいたオオイトを撮影。その次も同じくオオモノサシの撮影ついでに撮影できた。志賀高原も霧のかかる池で朝露にまみれた同色型のメスを発見。なぜかオオイト目的で撮影に行っていないことがわかり、なにかのついでに撮影していることに気づいた。

観察記