- 【科】イトトンボ科
- 【属】クロイトトンボ属
- 【和名】ムスジイトトンボ
- 【学名】Cercion sexlineatum
クロイトトンボ属の中で、もっとも暖地に分布しているイトトンボ。宮城県以南から南西諸島まで広く分布している。特に沖縄の池では個体数が非常に多い。平地の挺水植物が繁茂する池沼や湿地に生息。基本的な生態はセスジイトトンボやオオイトトンボと変わらない。さて名前の由来だが、腹部背面に黒い条が6つに分かれて見えることから六筋とついた。本州では4月中旬くらいから10月中旬まで見られる。成熟すると、きれいなブルーの体色に様変わりする。三日月のような形をした眼後紋が特徴で、セスジイトトンボやオオイトトンボより小さい。胸部黒条の中に小さな筋があるが、消失する個体もある。
オス ♂
2019/5/24 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/400 F2.8 ISO 200 LrC
2012/5/23 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/1250 F2.8 ISO 200 LrC
メス ♀
2008/8/28 - Canon IXI DIGITAL800 IS 5.8mm 1/160 F2.8 LrC
観 察 記
2008年10月29日 石垣島出張だが
飛行機で慶良間諸島の横を通過していると、いつかアサトカラスヤンマを見に行きたい、そして世界屈指の海でシュノーケリングをして魚ちゃんの写真を撮りたいといつも思う。そんな事を考えながら石垣島へ向かう。11月に近いというのに夏の陽気だ。本当に日本なのかと思ってしまう。さて仕事で来たのだが、日中現場を抜けていつものトンボ観察場所へ行く。すると休耕田のそばの水路にムスジイトトンボなどトンボがたくさんいる。ムスジは埼玉でも見れるが、沖縄の海のような体色のブルーがとても綺麗で見とれてしまう。
2002年5月5日 同じ色が3種
トンボ観察デビューした翌日も近所の池へ向かった。昨日撮影した場所とは違う池で、セスジとはちょっと違う雰囲気のイトトンボがいた。調べたらムスジイトトンボだった。セスジとムスジは非常によく似ている。ムスジ以外にホソミオツネントンボもいる。ブルーのイトトンボが3種もいると見分けるのが大変だ。