- 【科】イトトンボ科
- 【属】モートンイトトンボ属
- 【和名】モートンイトトンボ
- 【学名】Mortonagrion selenion
このイトトンボは、非常に小さく、ヒメイトトンボに似ているが、ヒメイトは南西諸島にしか生息していない。オスの腹部は尾部にいくほど、オレンジ色が濃くなる。北海道南部から九州・四国まで分布しているが、生息地は局地的で準絶滅危惧種になるほど個体数が減っている。平地や丘陵地の湿地などに生息しており、5月から7月下旬ころまで見られる。この名前はイギリスのトンボ学者Kenneth J Morton(1858~1940)に捧げられたものである。
オス ♂
2012/6/10 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/1000 F4.0 ISO 200 LrC
2010/6/6 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/200 F4.0 ISO 200 LrC
メス ♀
2010/5/22 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/250 F5.0 ISO 200 LrC
2012/6/10 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/1000 F2.8 ISO 200 LrC
2010/6/6 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/250 F5.6 ISO 200 LrC
観 察 記
2010年6月6日 かわいすぎる
名前がかわいらしいこのトンボ。実物はもっとかわいい。しかし、このトンボは湿地に生息しており、撮影にはかなり気を遣う。それゆえこの小ささなので、かなり大変です。オスの腹部は未熟の時のオレンジが成熟してもそのまま残って、いい感じの色合いになる。しかも眼後紋は逆ハート型。メスの眼後紋は猫の眼に似ていて、これも魅力的。ますます撮影がおもしろく、気がつくとかなりの時間がたってしまっていたこともしばしば。こんなかわいいトンボが生息するところが徐々に消失していくのがとても悲しい。