コフキヒメイトトンボ

  • 【科】イトトンボ科
  • 【属】ヒメイトトンボ属
  • 【和名】コフキヒメイトトンボ
  • 【学名】Agriocnemis femina oryzae

ヒメイトトンボに酷似した、かなり小さなイトトンボ。九州・四国・南西諸島では普通に見れるイトトンボだが、本州では中国地方で希に見られる程度。同じ水系でもヒメイトトンボは、上流域の草地や湿地に生息し、コフキヒメのほうは、やや下流域の水田や水路に生息している。両種の大きな違いは、コフキヒメのオスは成熟するにつれ、体と顔面に白い粉を帯び始める。尾部下付属器が長いのが特徴で、ヒメイトのほうが上付属器が長いので見分けがつく。メスの未熟個体は全身真っ赤だ。頭部と胸部の間に突起があるのも特徴のひとつで、ヒメイトトンボに突起はない。

オス ♂

コフキヒメイトトンボ

2008/10/2 - Canon IXI DIGITAL800 IS 5.8mm 1/640 F2.8 LrC

コフキヒメイトトンボ

2008/10/2 - Canon IXI DIGITAL800 IS 5.8mm 1/500 F2.8 LrC

メス ♀

コフキヒメイトトンボ

2006/5/20 - SONY DSR-TRV30 F1.8 5.3mm 1/60 F3.4 LrC

コフキヒメイトトンボ

2008/10/2 - Canon IXI DIGITAL800 IS 5.8mm 1/500 F2.8 LrC

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観 察 記

2008年8月29日 しょっぱいかな

初撮影から3年後、石垣島でアカナガイトトンボを確認しに用水路へ向かった。すると道路脇の草むらにコフキヒメがいた。あっけなく本種を何の苦労もせずに撮影ができたのである。ヒメイトトンボと混在する場合があるが、成熟した個体は白い粉がふいているので区別がつく。粉をふくトンボは多数いるが、このように塩がふいたような、みごとな粉吹きはすごいね。舐めたらしょっぱいのかなと思ってしまう。

観察記

2006年5月20日 社員旅行

このトンボとの2度目の出会いは、社員旅行で石垣島に来た時である。朝食までの空き時間にいつものトンボ観察場所へ向かった。ドピーカン、何度来てもいいね~、そして下草を見ているとコフキヒメイトトンボの成熟個体がいた。これはメスか、でも小さくてかわいい。しかし、他のトンボばかりが気になってコフキヒメはそっちのけ。結局コフキヒメのオスは見つけられずホテルへ戻る。ここからは、団体行動で竹富島へ。出張で何度も石垣島へ来ていたが、竹富島は初めてで、全く別世界であった。快晴の竹富島をのんびり散策、竹富島は石垣港から船で20分くらいで行ける。この島は時間が止まっているような魅力がある。日常から逃避するには最高の場所かもしれない。

観察記

2005年7月24日 西表島、初上陸

仕事の合間の休日、西表島初上陸。ドライブしていると、よさげな湿地があったので車を止めて様子を見る。コフキヒメが数頭いた。なんて小さく可愛いトンボなんだろう。あまりの小ささに撮影も難しく、うんこ座りで撮影するが、湿地なので靴が沈み浸水してしまった。というのも、ただの観光で行ったので、普通の靴で湿地に入ってしまったので濡れてしまったのである。次回来るときは装備をきちんとしないとダメですね。

観察記