ヒヌマイトトンボ

絶滅危惧1B類 EN

  • 【科】イトトンボ科
  • 【属】モートンイトトンボ属
  • 【和名】ヒヌマイトトンボ
  • 【学名】Mortonagrion hirosei

海岸に近い泥深い腐植栄養型の湿地や沼・川などに生息。極めて個体数が少なく絶滅危惧種に指定されている。オスは眼後紋が4個、背中にも4個の紋があり大変きれいなイトトンボ。メスの若い個体は、オレンジ色をしており、成熟するにつれ若草色になる。6月初旬から出現し9月近くまで見られる。1971年に茨城県涸沼で最初に発見され、その生息地の名がそのままついた。

オス ♂

ヒヌマイトトンボ

2017/7/5 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/640 F2.8 ISO 200 LrC

ヒヌマイトトンボ

2017/7/5 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/640 F3.5 ISO 200 LrC

ヒヌマイトトンボ

2017/7/5 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/1000 F2.8 ISO 200 LrC

メス ♀

ヒヌマイトトンボ

2017/7/5 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/640 F2.8 ISO 200 LrC

ヒヌマイトトンボ

2017/7/5 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/1250 F2.8 ISO 200 LrC

ヒヌマイトトンボ

2017/7/5 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/1000 F2.8 ISO 200 LrC

交 尾

ヒヌマイトトンボ

2017/7/5 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/640 F2.8 ISO 200 LrC

ヒヌマイトトンボ

2017/7/5 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/250 F2.8 ISO 200 LrC

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観 察 記

2017年7月5日 熱中症寸前

10年前はコンデジでの撮影だった。一眼で撮りたくて現地へ向かう。台風一過で風や波が心配だったが、予想をくつがえすほど穏やかだった。しかし陽が出ると暑い。早速ゴム長をはき水辺でのしゃがみ撮影に備える。ヒヌマは、水面ぎりぎりを飛び回り、ヨシの中へ隠れてしまう。根気勝負の撮影開始である。しょっちゅう来れるわけではないので、一度に交尾や産卵も狙いたいと欲張ってしまう。しかしそんなには甘くない。10年前にきたときよりも個体数が少ない、結構すばしっこいので見つけても撮影までいかない。しばし追っかけっこが続く、そんなこんなで3時間も粘り、なんとか写真が撮れた。一つの種類にこんなに時間をかけて撮影することはあまりないのだがヒヌマは別格、満足するまで粘ってしまうのである。しかし、しゃがみ撮影の連続で足腰がかなりきつい。そしてこの暑さ、熱中症になりかけた。すぐに車に戻りクーラーをかけ水分補給、10分ほど休憩し、身体が落ち着いた。炎天下の撮影は適度にクールダウンしないとかなり危険だ。

観察記

2007年6月17日 宝探し

あれから5年がたち、オフの間にヒヌマがいそうな場所を探しまくった。そしてヒヌマの季節がやってきて、その場所へ行った。予想的中、ようやく念願のヒヌマイトトンボに巡り会うことができた。背中の4つの星がとても輝いて見えた。誰もいない自分だけのフィールドで感慨にひたりながら撮影をするひととき。自然を相手に宝探しをしているようだ。

観察記

2002年8月14日 ショック

ヒヌマイトトンボの撮影を楽しみに、家族で涸沼に旅行に出かけた。いこいの村には人工のビオトープがありヒヌマイトトンボの池という看板まである。期待に胸をふくらませた。そして、翌日の早朝行けば必ずいるだろうと思い、家族と旅行を楽しんでいた。そして早朝、ビオトープに行く。まずはアオモンイトトンボが葦にたくさん群がっていた。そしてその中にオレンジ色の物体。早速ヒヌマのメス未熟個体を発見。そしてチェックアウトの時にフロントの方にヒヌマの撮影ができた旨話すと最近は見たという話は聞かないとのこと。そして家に帰り図鑑であらためて確認すると、それはアオモンのメスだった。駆け出しの未熟なトンボ野郎にはかなりショックだった。

観察記