タカネトンボ

  • 【科】エゾトンボ科
  • 【属】エゾトンボ属
  • 【和名】タカネトンボ
  • 【学名】Somatochlora uchidai

高嶺に生息するトンボということでタカネトンボと名が付いた。日本特産種で北海道・四国・九州・南西諸島の一部に分布するが、西日本では極めて希な種。エゾトンボに非常によく似ているが腹部の黄斑の形状が違うので見分けられる。山地の森林に囲まれたような薄暗い池沼に生息。5月中旬ころから出現し10月中旬ころまで見られる。

オス ♂

タカネトンボ

2011/8/27 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/320 F3.2 ISO 200 LrC

タカネトンボ

2020/8/8 - SONY α55 DT55-300mm 200mm 1/1250 F5.6 ISO 1600 LrC

メス ♀

タカネトンボ

2011/8/27 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/320 F3.2 ISO 200 LrC

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観 察 記

2020年8月8日 信州の高原は雨のち曇天

9年ぶりに高原の蝦夷系3種を狙いに、泊まりで出かけたがあいにくの霧雨。傘をさして最初の目的地の池へ行くと、これくらいの天気でも池を周回しているタカネトンボがいる。天気予報を信じて雨がやむのを待ちながら草原の方を探索する。エゾトンボらしき飛翔体を発見するがすぐにどこかへ消えてしまった。別の草原のほうでへ移動し、ホソミモリトンボを探すが見つけられなかった。この場所をあきらめ違う池へ向かう。その池では水草の上に無数のルリイトトンボがいた。しばらくルリイトの撮影をしていると探メス飛翔のタカネトンボがやってきた。結局、エゾ系3種のうちタカネトンボしか撮影することができなかった。晴れないと厳しい。

観察記

2011年8月28日 晩夏の高原

早朝7時に高原の池に到着、他のトンボより早く活動してる。池ではたくさんのタカネトンボが縄張り争いをしている。5~10mくらいの範囲で縄張りをはり、メスを探しながらホバリングを繰り返すが、日陰の暗い部分を飛ぶことが多いので自然光での撮影がむずかしい。太陽がでてきて、陽があたる部分でのホバリングは、逆に陽が強すぎてだめだったりと、エゾ系の金属光沢は撮影がむずかしい。

観察記

2004年9月18日 子供たちと高嶺へ

タカネ撮影とのことで低山地のうす暗い池を目指した。アウトドアセット一式と弁当持参でピクニック。現地へ到着すると、鳥のさえずりが響き渡り、誰もいないこの環境がとても癒される。早速子供たちとトンボ観察開始。うす暗い池のほとりにメスがやってきた。しかし、すかさずオスがそのメスを奪ってしまった。せっかくメスの産卵写真を撮影しようとしたが撮れなかった。比較的同じ場所にオス・メス多数いると、どれも落ち着きなく飛ぶので撮影に苦労する。このトンボが生息しているところは、ルリボシヤンマもいて子供たちも大喜びで楽しんでいた。

観察記