ハネビロエゾトンボ

絶滅危惧Ⅱ類 VU

  • 【科】エゾトンボ科
  • 【属】エゾトンボ属
  • 【和名】ハネビロエゾトンボ
  • 【学名】Somatochlora clavata

エゾトンボ属の中では最大のトンボ。北海道から四国・九州まで幅広く分布しており、6月上旬から10月初めころまで見られる。おもに丘陵地や低山地の湿地や湿原の細い清流など挺水植物が繁茂した緩流などに生息する。このトンボは午前中、空間を飛んでいることが多いが、昼過ぎくらいに反復飛翔でホバリングをしながらゆっくりと移動するのが特徴である。

オス ♂

ハネビロエゾトンボ

2023/7/22 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/800 F2.8 ISO 400 LrC

ハネビロエゾトンボ

2023/7/22 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/640 F2.8 ISO 400 LrC

ハネビロエゾトンボ

2013/8/15 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/320 F2.8 ISO 200 LrC

ハネビロエゾトンボ

2013/8/15 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/320 F2.8 ISO 400 LrC

メス ♀

ハネビロエゾトンボ

2023/7/22 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/500 F2.8 ISO 200 LrC

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観 察 記

2023年7月22日 梅雨明け初日

昨年、今まで観察していた場所が、土手の除草作業ができておらず、とても観察できるような状態ではなかった。したがって、違う生息場所を探し回ったのだが見つからず、天気と休みも合わず、探索は終了。しかしながら、息子が一人で休みの日に開拓をし、なんと産地を見つけてくれた。そして今日、その産地へ向かった。現地に到着すると、駐車場の上空を旋回するハネビロエゾを発見。これは期待ができるぞと意気込む。そして流れに行くと期待通り、ホバリングするハネビロエゾがいた。10年ぶりの再開に感慨ひとしおである。今日はハネビロエゾ1本勝負なので、ゆっくりと観察。メスの産卵も撮影でき、満足のいくトンボ観察であった。しかしハネビロエゾの生息する場所は暗がりのため、カメラの設定には苦労した。今回F値2.8のマクロレンズが手持ちのレンズで一番明るいのでこれで撮影にいどむが、結構近くでホバリングするので2.8だとなかなか被写体全部にピントは合わない。いろいろと試行錯誤しながら、なんとか見られる写真を撮ることができた。しかし、また時間ができればチャレンジしに行きたい。

観察記

2013年8月15日 炎天下は、日陰でも汗だく

ここのところ猛暑を超えて炎暑という言葉まで使われているほど暑い日本列島。それでもこのトンボの撮影をするため、熱中症に注意しながら生息地へ向かう。この時期になると、すでに老熟している固体も多く、翅に蜘蛛の巣がついていたり、欠けていたりする個体が多い。もっと早い時期がいいのかも知れないが、なかなかその時期は、他のトンボの観察ばかりでハネビロエゾはおざなりになってしまう。今回は朝早くに出発し、現地には8時到着。しかし、すでに気温は30度を超えている。誰もいない静かな環境。朝は元気なのか、ホバリングはあまりせず、縄張り飛翔をしていて、動きが早く飛翔撮影が厳しい。しかも鬼や塩辛とバトルするのでせわしない。今日は気合を入れて朝早くから来たのに、暑くてバテそうだ。結局、狭い水路をホバリングし始めたのは昼過ぎである。それまで、通常の飛翔撮影で右に左にせわしなくカメラを振り回して連写したので汗びっしょり。熱中症の危険を感じたので退散。結局5時間も同じ場所でふんばっていた。帰ってからパソコンにデータを取り込み撮影枚数を見たら1200枚を超えていた。そのうち保存したのは30枚ほど、あとは全てゴミ箱へと消えてしまった。

観察記

2004年8月13日 こんなところに

知人にハネビロエゾトンボの産地を紹介していただいた。しかし、そこは河川敷の誰も近寄らないような薄気味悪い流れの空間。近づいてみると、すぐにハネビロエゾトンボは見つかった。噂では聞いていたが、これほどホバリングをするとはびっくりだ。そんな撮りやすいトンボをコンデジで頑張るがピンボケの連発。いきなりメスがやってきて、目の前で産卵を始めたが、コンデジではピントが合わずダメ。オスは午後になると疲れてきたのか、休憩するようになったので静止した写真が撮れるようになった。なかなか面白いトンボだが、コンデジでは飛翔撮影は無理なので一眼レフが欲しくなってしまった。

観察記