ホソミオツネントンボ

  • 【科】アオイトトンボ科
  • 【属】ホソミオツネントンボ属
  • 【和名】ホソミオツネントンボ
  • 【学名】Indolestes peregrinus

成熟するときれいな青色になる中型のイトトンボ。メスもほとんどが薄い水色。このトンボは名前のとおり越年(冬を越す)するトンボで、オツネントンボよりやや細身なのでこの名前がついた。本州・四国・九州まで広く分布しているが、東北方面では希、おもに平地や低山地の挺水植物が繁茂する池・沼・湿原の滞水などに生息している。春先、丘陵地の稲を植えたばかりの田んぼに、たくさん群れているのを見たことがある。冬の間は体色が茶褐色になり枯れ枝と見間違えてしまう。

オス ♂

ホソミオツネントンボ

2023/6/17 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/1250 F5.6 ISO 400 LrC

ホソミオツネントンボ

2009/8/13 - Canon IXI DIGITAL800 IS 5.8mm 1/60 F2.8 LrC

メス ♀

ホソミオツネントンボ

2007/5/20 - Canon IXI DIGITAL800 IS 5.8mm 1/400 F2.8 LrC

ホソミオツネントンボ

2010/5/2 - SONY α55 DT18-200mm 200mm 1/800 F6.3 ISO 400 LrC

広告・PR

ソニーストア

観 察 記

2023年6月17日 威嚇

エゾイトトンボの撮影していると、違う種がいるのに気づいた。なんとホソミオツネントンボである。高原の池にいるとは思わなかった。ホソミオツネンの撮影をしていると、エゾイトトンボがちょっかいをだしてくる。するとホソミオツネンは翅を広げ威嚇するようなしぐさをする。エゾイトは一旦はなれ、ホソミオツネンは一旦翅を閉じるが、エゾイトがまたやってくると、また翅を広げる。初めて見るホソミオツネンの威嚇行動がとても面白く、そのシーンを撮影できて良かった。

観察記

2002年5月5日 越冬個体は見つけられない

トンボの観察を始めてから3種類目のトンボ。たまたま近所のビオトープでトンボを探していたら、変わったイトトンボがいることに気づいた。とりあえず撮影し、帰宅して図鑑で調べたらホソミオツネンであることがわかった。その冬、近所なので越冬しているその姿を撮影しようと、何度もビオトープに通ったが見つけることはできなかった。

観察記