アオイトトンボ

  • 【科】アオイトトンボ科
  • 【属】アオイトトンボ属
  • 【和名】アオイトトンボ
  • 【学名】Lestes sponsa

全身金緑色、オスは成熟するにつれ胸部に青白い粉がふいてくる。ブルーの瞳がとてもきれいなイトトンボ。北海道から九州まで広く生息している。おもに平地や低山地の挺水植物が繁茂する池・沼・湿原の滞水などに生息。5月上旬から10月後半ころまで見られる。アオイトはコバネアオイトと非常によく似ている。見分け方は、アオイトは頭部後ろの部分まで黒色班があり、コバネは頭部上の部分しかない。胸部の金緑色の班は翅の付け根まで伸びるが、コバネは伸びない。メスはオスにくらべ腹部が太くがっしりしている。メスは白粉をおびないのがほとんどだが、一部地域では白粉をおびる個体もいるとのこと。

オス ♂

アオイトトンボ

2011/8/27 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/250 F6.3 ISO 200 LrC

アオイトトンボ

2023/9/2 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/1250 F2.8 ISO 100 LrC

アオイトトンボ

2022/7/10 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 180mm 1/400 F5.6 ISO 200 LrC

メス ♀

アオイトトンボ

2016/9/25 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/200 F5.6 ISO 200 LrC

アオイトトンボ

2021/6/26 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/160 F3.2 ISO 1600 LrC

産 卵

アオイトトンボ

2016/10/18 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/800 F4.5 ISO 200 LrC

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観 察 記

2023年9月4日 標高の差

今回のプチ遠征で標高差のある二つの池の訪問となった。最初の訪問先の池は標高1100mの池。この池ではオオルリボシのメスが所狭しと産卵ラッシュ。オスの個体数は少なかった。標高が低く暖かいせいかオスはまだ完全なルリ色にはなっていなかった。気になったのがアオイトトンボの姿がなかったのである。そして二つ目の池は、標高1800mにある池。こちらの池ではアオイトトンボがわんさかいて、交尾産卵があちらこちらで見られた。そしてオオルリボシはすでにルリ色が鮮やかで、老熟した濃厚な青い個体もいた。距離にして20km足らずだが、標高差でこれだけ変わってしまうんだなと関心してしまった。

観察記

2016年10月18日 オスもメスも水没

アオイトは、本命のトンボのついでに撮影する種になっている。しかし、きちんと観察しないといけない衝動にかられアオイトがたくさんいる産地へと出かけた。ちょうど昼過ぎに到着し、池では産卵ラッシュ。じっくり産卵している姿を見ていると、じりじりと下へ移動する連結がいた。メスは完全に水の中へはいってしまったが、なんとオスも完全に潜ってしまった。これは水中撮影のチャンス、そして防水カメラを取り出し撮影しようとしたら、すぐに浮上し飛んでいってしまった。

観察記

2002年9月29日 集団産卵

このトンボは集団で生息しているわりには近づくとすぐに逃げ、なかなか撮影泣かせである。こにくたらしく感じてくる。こんなにたくさんいるのに警戒心が強すぎる。それにしても集団で産卵している光景はすごい。

観察記