平成29年10月改訂

絶滅危惧T類 絶滅の危機に瀕している種

最も絶滅に瀕している種で、絶滅した原因がそのまま続くようなことがあれば絶滅してしまう可能性が非常に高い種です。これらの種は各地で保護活動がさかんに行われています。

次のいずれかに該当する種

 【確実な情報があるもの】

 

 @ 既知のすべての個体群で、危機的水準にまで減少している。

 A 既知のすべての生息地で、生息条件が著しく悪化している。

 B 既知のすべての個体群がその再生能力を上回る捕獲、採取圧にさらされている。

 C ほとんどの分布域に交雑のおそれのある別種が侵入している。

 

 【情報量が少ないもの】

 

 D それほど遠くない過去(30年〜50年)の生息記録以後確認情報がなく、その後信頼すべき調査が行われていない

        た め、絶滅したかどうかの判断が困難なもの。

絶滅危惧TA類 (CR)  ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの

A.次のいずれかの形で固体群の減少がみられる場合。

 

   1. 最近10年間もしくは3世帯のどちらか長い期間(注1)を通じて、80%以上の減少があったと推定される。

   2. 今後10年間もしくは3世帯のどちらか長い期間を通じて、80%以上の減少があると予測される。

 

B.出現範囲が100Ku未満もしくは生息面積が10Ku未満であると推定されるほか、次のうち2つ以上の兆候が見られ

    る場合。

 

  1. 生息地が過度に分断されているか、ただ一カ所の地点に限定されている。

  2. 出現範囲、生息地面積、成熟個体数等に継続的な減少が予測される。

  3. 出現範囲、生息地面積、成熟個体数等に極度の減少が見られる。

 

C.個体群の成熟個体数が250未満であると推定され、さらに次のいずれかの条件が加わる場合。

 

  1. 3年間もしくは1世帯のどちらか長い期間に25%以上の継続的な減少が推定される。

  2. 成熟個体数の継続的な減少が観察、もしくは推定・予測され、かつ個体群が構造的に過度の分断を受けるか全ての固体

      が1つの亜個体群に含まれる状況にある。

 

D.成熟個体が50未満であると推定される個体群である場合。

 

E.数量解析により、10年間、もしくは3世帯のどちらか長い期間における絶滅の可能性が50%以上と予測される場合。

 ■アカメイトトンボ

 ■オガサワラアオイトトンボ

 ■オガサワラトンボ

 ■ベッコウトンボ

 ■ミヤジマトンボ

絶滅危惧TB類 (EN)  A類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの

A.次のいずれかの形で固体群の減少がみられる場合。

 

   1. 最近10年間もしくは3世帯のどちらか長い期間(注2)を通じて、50%以上の減少があったと推定される。

   2. 今後10年間もしくは3世帯のどちらか長い期間を通じて、50%以上の減少があると予測される。

 

B.出現範囲が5,000Ku未満もしくは生息面積が500Ku未満であると推定されるほか、次のうち2つ以上の兆候が

    見られる場合。

 

  1. 生息地が過度に分断されているか、5以下の地点に限定されている。

  2. 出現範囲、生息地面積、成熟個体数等に継続的な減少が予測される。

  3. 出現範囲、生息地面積、成熟個体数等に極度の減少が見られる。

 

C.個体群の成熟個体数が2,500未満であると推定され、さらに次のいずれかの条件が加わる場合。

 

  1. 5年間もしくは2世帯のどちらか長い期間に20%以上の継続的な減少が推定される。

  2. 成熟個体数の継続的な減少が観察、もしくは推定・予測され、かつ個体群が構造的に過度の分断を受けるか全ての固体

      が1つ

     の亜個体群に含まれる状況にある。

 

D.成熟個体が250未満であると推定される個体群である場合。

 

E.数量解析により、20年間、もしくは5世帯のどちらか長い期間における絶滅の可能性が20%以上と予測される場合。

 ■オオセスジイトトンボ

 ■ヒヌマイトトンボ

 ■オオモノサシトンボ

 ■コバネアオイトトンボ

 ■ハナダカトンボ

 ■トビイロヤンマ

 ■ハネナガチョウトンボ

 ■エゾアカネ

 ■マダラナニワトンボ

 ■オオキトンボ

 (注1) 過去10年間もしくは3世帯:1世帯が短く3世帯に要する期間が10年未満のものは年数を、1世帯が長く

               3世帯に要する期間が10年を超えるものは世代数を採用する。

絶滅危惧U類(VU) 絶滅の危機が増大している種

現在の状態をもたらした圧迫要因が引き続き作用する場合、近い将来「絶滅危惧T類」のランクに移行することが確実と考えられるもの。

次のいずれかに該当する種

 【確実な情報があるもの】

 

  @ 大部分の個体群で個体数が大幅に減少している。

  A 大部分の生息地で生息条件が明らかに悪化しつつある。

  B 大部分の個体群がその再生産能力を上回る捕獲・採取圧にさらされている。

  C 分布域の相当部分に交雑可能な別種が侵入している。

A.次のいずれかの形で固体群の減少がみられる場合。

 

   1.最近10年間もしくは3世帯のどちらか長い期間(注1)を通じて、20%以上の減少があったと推定される。

   2.今後10年間もしくは3世帯のどちらか長い期間を通じて、20%以上の減少があると予測される。

 

B.出現範囲が20,000Ku未満もしくは生息面積が2,000Ku未満であると推定され、また次のうち2つ以上の兆候が

    見られる場合。

 

  1.生息地が過度に分断されているか、10以下の地点に限定されている。

  2.出現範囲、生息地面積、成熟個体数等に継続的な減少が予測される。

  3.出現範囲、生息地面積、成熟個体数等に極度の減少が見られる。

 

C.個体群の成熟個体数が10,000未満であると推定され、さらに次のいずれかの条件が加わる場合。

 

  1.10年間もしくは3世帯のどちらか長い期間に10%以上の継続的な減少が推定される。

  2.成熟個体数の継続的な減少が観察、もしくは推定・予測され、かつ個体群が構造的に過度の分断を受けるか全ての固体

     が1つの亜個体群に含まれる状況にある。

 

D.個体群が極めて小さく、成熟個体数が1000未満と推定されるか、生息地面積あるいは分布地点が極めて限定されてい

    る場合。

 

E.数量解析により、100年間における絶滅の可能性が10%以上と予測される場合。

 ■オガサワライトトンボ

 ■カラフトイトトンボ

 ■アオナガイトトンボ

 ■オオサカナナエ

 ■ナゴヤサナエ

 ■メガネサナエ

 ■オキナワミナミヤンマ

 ■ミナミトンボ

 ■サキシマヤマトンボ

 ■ハネビロエゾトンボ

 ■シマアカネ

 ■アサトカラスヤンマ

 ■ナニワトンボ

 

準絶滅危惧(NT) 損属基盤が脆弱(ぜいじゃく)な種

 

現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」として上位ランクに移行する要素を有するもの。

次に該当する種

 

生息状況の推移から見て、種の存続への圧迫が強まっていると判断されるもの。具体的には、分布域の一部において、次のいずれかの傾向が顕著であり、今後さらに進行するおそれがあるもの。

 

 a 個体数が減少している。

 b 生息条件が悪化している。

 c 過度の捕獲・採取圧による圧迫を受けている。

 d 交雑可能な別種が侵入している。

 ■ヒメイトトンボ

 ■ベニイトトンボ

 ■キバライトトンボ

 ■モートンイトトンボ

 ■グンバイトンボ

 ■アオハダトンボ

 ■アマミサナエ

 ■オキナワサナエ

 ■キイロサナエ

 ■ヤエヤマサナエ

 ■タベサナエ

 ■フタスジサナエ

 ■オグマサナエ

 ■イリオモテミナミヤンマ

 ■イイジマルリボシヤンマ

 ■マダラヤンマ

 ■ネアカヨシヤンマ

 ■アオヤンマ

 ■イシガキヤンマ

 ■アマミヤンマ

 ■オキナワサラサヤンマ

 ■キイロヤマトンボ

 ■オキナワコヤマトンボ

 ■ヒナヤマトンボ

 ■ベニヒメトンボ

 ■エゾカオジロトンボ

 ■タイワンシオヤトンボ

参考文献:環境省自然環境局生物多様性センターHP