【科】ヤンマ科

【属】トビイロヤンマ属

【和名】トビイロヤンマ
【学名】Anaciaeschna jaspidea
 

南西諸島、沖縄本島以南に生息するトンボ。日中は抽水植物の中で、じっと日が落ちるの待っている。そして日が落ちてくると、休耕田や畑の上に集まり、集団で旋回し飛び続けます。コバルトブルーの複眼がとても綺麗で、全身トビイロ(鳶色)をしていることからこの名がつきました。沖縄本島では 4月から11月ころまで、八重山諸島ではほぼ1年中見られます。

 

 

この沖縄の海のようなコバルトブルーの複眼が素晴らしく美しいヤンマです。夕方近くなると、草の中や上を行ったりきたりで雌を探索し始めます。アオヤンマの行動に似ています。

 
 

2016年9月4日撮影

 
 

2016年9月4日撮影

 

 

雌も日中はじっと草の中に隠れており、自然にぶら下がっているの発見するのはかなり困難です。こちらに気づくと突然草の中から現れ、どこかに飛んで行ってしまいます。

 
 

2016年9月3日撮影

 

 

昨日は雌しか撮影できていなかったので、今日はどうしても雄を撮影したかった。生息場所も行動パターンもわかってきたので、今日は他の種からの撮影を違う場所からスタート。沖縄とんぼ三昧撮影会2日目の始まりである。そして16時にトビイロ産地に到着。戦闘開始である、今回は止まっているのを探すため、昨日飛び立った草地を丹念に探索するがまったく気配なし。まあまだ時間は十分にある。(サッカー解説者の松木さんの言葉が脳裏をよぎるが時間切れで負けてしまうので嫌な予感もよぎる。しかし探すこと30分、草が生い茂る水辺で、草の中から出たり入ったりする雄を発見。まだ明るいので撮影がしやすい。飛翔撮影なんかしないで即網でゲット。そしてほどなく演出撮影開始。今回は綺麗な雄の写真が撮れた。時々おばーが、何をしているのか聞いてくる、トンボ撮影と聞いてびっくりしていた。そしておばーの一言でぞっとしたのである。そこはよくハブが出るから気をつけてと、冷汗どっひゃ〜、ようやく沖縄にきて一番の目標が達成できた。帰りの高速で那覇に近づくと花火が上がっている。なんという演出、夜は息子と祝杯をあげたのである。

(2016.9.4)

このトンボに会いたくて何度夢見たことか、それは最高ランクの絶滅危惧種に指定されてしまったのもある。そして、9年ぶりに”やんばる”へ行く機会ができた。しかし、生息場所へ行ったからと行ってトビイロに出会えるかはわからない。それほど生息場所が狭められてしまったのである。この時期の沖縄は台風が発生しやすいので、天気図とにらめっこの日々が行くまで続いた。出発当日、嫌な予感というかあいかわらずの台風男の本領がまたでてしまった。沖縄の真横で台風12号が発生したのである。もうなんだか超がっかりモード突入、週間天気予報はすべて雨くもり、オールキャンセルしようかなと頭がよぎる、でも同行する息子は晴れ男。息子の言葉に励まされ予定通り沖縄へむかう。すると、この12号はぎりぎり本島を迂回し北上していった。那覇空港へ到着するとドピーカン。思わず息子とガッツポーズ。しかし、ここからが戦いである。この沖縄の暑さは関東と違い、独特な湿度感がある、たぶん海に近いからだと思う。したがって長時間のトンボ観察は熱中症になりやすいので超要注意。一番暑い日中は、トンボ観察を中断し海でシュノーケルを楽しみました。そして午後15時ころから現地に戻り探索開始。しかし、最高ランクの絶滅危惧種を詳細な生息場所を知らずに探すのはすごく難しい。それはこのトンボに限ったことではないのだが、日が暮れてくると少しずつあせってくる。そして、最初から検討もしていなかった場所で、アカナガあたりを探しているといきなり目の前の草の中から雌が現れた。それは図鑑に穴があくほど見ているオヤジにはすぐにわかった。でもすぐに逃げられたしまい、撮影できず再探索。すると今度は交尾態が出てきて飛んでいってしまった、うーなんという。焦燥感がただよい、暑さも限界にたっし、体のエナジーもあと数パーセント状態、時間は18時半、きれいな夕日だけがむなしく心に刻まれ始めた頃、息子の無線から「空にたくさんのヤンマが飛んでいる」と一報が。そして見ると無数のヤンマが群れて飛んでいる。こんな光景は千葉のネアカ以来、この中に、あきらかにトビイロとわかる固体がいる。そして息子が網で1匹だけゲットしてくれた。トビイロの雌である。時間19時。あたりも暗くなりどうやって演出撮影をしようか。結局思いついたのが車のライトを草むらに照らし、それで撮影することにした。でもカメラの設定が難しく、あたふたしているうちに逃げられてしまった。そんな中で撮れたのが、上の雌の写真である。沖縄トンボ三昧撮影会はなんと、早朝8時から、夜19時半までかかった。途中熱中症を救ってくれたのは海と沖縄そば(ほどよい塩分)だった。海で2時間ほどシュノーケルを楽しんだのが、体がクールダウンされてよかったのだと思う 。

(2016.9.3)