- 【科】ヤンマ科
- 【属】カトリヤンマ属
- 【和名】リュウキュウカトリヤンマ
- 【学名】Gynacantha ryukyuensis
リュウキュウカトリヤンマは、琉球列島特産種で、奄美大島以南の各島に分布する。主に丘陵地にある挺水植物が繁茂した池沼や湿地に生息する。黄昏飛翔性が強く、日中は薄暗い藪や樹林内に潜むことが多い。本土のカトリヤンマに比べ、全体に茶褐色が強く、やや地味な印象を受ける。成虫は4月下旬頃から出現し、10月末頃まで見られる。
メス ♀
2026/5/8 - SONY α99M2 SAL135F18Z 135mm 135mm 1/100 F2.2 ISO 200
2026/5/8 - SONY α99M2 SAL135F18Z 135mm 135mm 1/40 F4 ISO 200
観 察 記
2026年5月8日 雨のジャングル
沖縄地方は、例年より早い梅雨入りとなった。1年前から計画を立てていた遠征だけに、こればかりはどうしようもない。島の天気は降り続くことは少なく、雨がやめば動き出す個体もいるのではないか、そんな淡い期待を抱きつつ現地に入る。とはいえ、雨の中でトンボ観察をする物好きはそう多くない。気分もいまひとつ乗らないまま、蒸し暑いジャングルへと足を踏み入れる。探索と言っても山中を歩くため、もはや軽い登山である。何も出てこない時間が続き、ひたすら歩くばかり。体力だけが順調に削られていく。そんな中、目的地が近づいた頃、地面から1匹のトンボが飛び立ったのを息子が見つけた。こちらはというと、すでに疲労困憊で視界に何も入っていなかったのが正直なところだ。そのトンボは近くのヤブに止まった。近づいて確認すると、初観察となるリュウキュウカトリヤンマ雌の未成熟個体だった。本命ではなかったため少しばかり残念ではあるが、この悪天候の中でトンボに出会えたこと、そして初観察種であったことを思えば、十分すぎる成果と言ってよいだろう。むしろ、空振り覚悟の一日としては上出来だったのかもしれない。

