リュウキュウギンヤンマ

  • 【科】ヤンマ科
  • 【属】ギンヤンマ属
  • 【和名】リュウキュウギンヤンマ
  • 【学名】Anax panybeus

日本産ギンヤンマ属中、最大のトンボ。とにかく大きく飛んでいる姿も雄大だ。南西諸島に分布し、八重山諸島では通年見られる。おもに平地や池・沼などの挺水植物が繁茂する水域に生息。オスはギンヤンマに比べ腹部が細く長い。腹部にある斑紋も特徴的。鼻の部分を上から見ると、ギンヤンマは横棒一本という感じですが、リュウキュウギンヤンマはT字のようなかたちなので区別がつく。ギンヤンマほど同じ水域には滞在せず、すぐに別の場所へ移動する。少し離れた山間の開けた部分でも飛翔している。

オス ♂

リュウキュウギンヤンマ

2023/5/28 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 135mm 1/1000 F5.6 ISO 200 LrC

メス ♀

リュウキュウギンヤンマ

2023/5/28 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 135mm 1/2000 F5.6 ISO 800 LrC

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観 察 記

2023年5月28日 台風接近直前撮影

14年ぶりの石垣島だが、南の方では台風2号が発生していて、ゆっくりと西へ進んでいた。月曜日までいる予定だったが、台風接近で飛行機が飛ばなくなる可能性があるので1日前倒しのスケジュールとした。時折細かい雨がぱらついたり、晴れたりと台風が接近している時の天候だ。リュウギンは水辺で見るより木々の間の開けた空間で見ることが多い。川のトンボの撮影を終え、車に戻ると大型のヤンマが飛んでいる。摂食飛翔だが規則正しく同じルートでくるので、これは置きピン飛翔撮影のチャンスだ。数枚撮影して確認すると、なんとリュウギンのメスだった。他の場所へ移動し、車を駐車場へ入れて歩くと、ここでもリュウギンんが飛んでいる。今度はオスだ。しかし警戒心が強く、こちらはピンアマの写真となってしまった。短縮日程なので、あまり時間をかけられなかった。

観察記

2019年5月24日 スマホ撮影

やんばるの池でトンボ撮影に明け暮れ、陽もだいぶ落ちてきたので撮影を終了し、引き上げる準備をしていると、池の奥からこちらへ大型のトンボがやってきた。薄暗くてわかりずらいなか、網を振ると一発で入った。何のトンボだろうとわくわくしながら取り出すと、リュウキュウギンヤンマのオスだった。カメラはバックにしまったので、スマホで撮影する。昨年末に買い換えたソニーエクスペディアSOー01LはF値2.0なので、うす暗いなかでもこんな感じで撮れた。数枚撮ったところで飛び立っていった。このスマホ、一眼より画素数があり、あなどれない。

観察記

2016年9月3日 開けた草地

このヤンマは腹部が長くギンヤンマ属の中では最大級。飛んでいると、ギンヤンマより暗っぽく、腹部が長いので見分けられる。沖縄では、まずギンヤンマの数がすごいので、その中に混じっている場合がある。ひときわ大きいのでそれとわかる。そして現地で早速リュウギンに出会うのだが、ギンヤンマのように同じ場所には長く滞在しないので、撮影に時間をかけられない。そこで飛翔撮影をそこそこ終えると演出用に捕獲を試みるが、リュウギンも危険を察知したのか、どこかへ飛んでいってしまった。しかし、やんばるの山道を走っていると、開けた草地の上でリュウギンが飛んでいるのをよく見かけるので、その度に飛翔撮影をチャレンジする。今回、飛翔撮影したところは、開けた草地、同じルートを飛翔しているので置きピン連写。バリピンとまではいかないが、証拠写真が撮れた程度。そこで念のため、本当にリュウギンなのか一応捕獲して確認し間違いないことを確認した。

観察記

2005年9月10日 台風接近

台風が近づいているのに、仕事の都合で石垣島から急遽、宮古島へ行くことになった。飛行機は台風が接近しているのでかなり揺れ、着陸できるのか心配だった。JTAの機長は馴れているのか、揺れながら見事滑走路に着陸させた。これが今日の最後の便になり、後はすべて欠航となった。そして、猛烈な台風が近づいているとのことでホテルでゆっくりできると思いきや、同僚が島を一周すると言い出した。かなり風が強くなってきた。まじか、言い出したら聞かないので、しぶしぶ運転。そして来間島へ行こうとしたが通行止め、浜辺を見ると1匹の大きなトンボが飛んでいる。向かい風の中、揚力だけでとまっているようにも見える。先日石垣島で見たリュウキュウギンヤンマではなかろうか。この後どう過ごすのだろうか、とても心配になってしまった。

観察記