【科】ムカシヤンマ科

【属】ムカシヤンマ属

【和名】ムカシヤンマ
【学名】Tanypteryx pryeri

 

古典的なイメージを持つトンボ、ムカシと名がついているからそう思いたくなってしまう。実は原始的な要素が見られるのでこの名がついたそうです。このムカシヤンマ属は日本と北米に2種しか存在しないそうです。日本特産種で本州から九州で見られますが、生息が確認されてない県もあるそうです。幼虫は湿った土や苔などにトンネルを掘り、その穴ぐらに生息しています。初夏が近づくと、そこから顔を出し、羽化の準備を始めます。丘陵地の陰湿な池や沼があるような環境で成虫を見かけます。5月後半から6月終わりころまで見られます。

 

 

ムカシヤンマは午前中、日が出てくると山間の空間を飛んでいます。そして、いなくなったと思ったら木漏れ日がさす朽木に止まっていることが多いです。

 

 

2015年5月23日撮影

 

 

ムカシヤンマは顔面の地域変異があります。東日本型は顔面の額にしか黄色斑はありません。西日本型はアゴの両脇に黄斑が見られます。大型の トンボのわりには腹部が短い。

 

 

2005年5月21日撮影

 

 

オフシーズンにムカシヤンマのいそうな所を探していた。そしてシーズンイン。オフに目星をつけた場所へダメもとでむかってみた。よさげな空間があり、ゆるい細い流れ、コケがある壁面にヤゴがいないか除くがいそうな雰囲気ではなかったので、1分であきらめた。ときおりクロサナエが飛び立ち、ムカシヤンマの姿はなし。また大空振り大会か〜と思いきや、息子が上空から降りてきたムカシヤンマを発見。そして藪の中の木漏れ日の朽木に止まっているのを遠くから撮影。近づいて撮ろうとしたら空高く逃げられてしまった。

(2015.5.23)

 

このトンボの産地に何度か撮影に行くが、ことごとく空振り。3年目にして、その姿をようやく見ることができた。でも、それはあきらめて帰る直前のことだった。2年連続で、観察を試みた産地では見ることができず、3年目に別の場所での観察を試みた。先に来ていた方が2〜3頭ほど目撃されており、かなり期待が高まった。しかし、いっこうにその姿を見ることができない。上空から降りてくるのは、すべてクロギンである。このトンボは午前中が行動時間とのことで、昼を過ぎると見るチャンスがかなり減る。しかし、町中にお昼のチャイムが鳴り響き、あきらめムードが漂ってきた。そして12時30分を過ぎ帰り支度を初め歩き出すと、それは天から舞い降りてきたのである。いきなり目の前の枯れ草の上に、すーっと止ったのである。クロギンとは違う大型のトンボ。そおーっと近づくと、それは待ち続けたムカシヤンマである。このトンボは止っているほうが多いと聞いたので撮影を始めるが、すぐに逃げられてしまった。あれれ、せっかくのチャンスに全然思った写真が撮れずがっかりである。(2枚のみ)

(2005.5.21)