- 【科】トゲオトンボ科
- 【属】トゲオトンボ属
- 【和名】ヤエヤマトゲオトンボ
- 【学名】Rhipidolestes aculeatus
石垣島と西表島に分布するトゲオトンボ。オスの顔面と脚は赤色をしている。うす暗い源流域に生息しており、3月中旬から6月下旬ころまで見られる。沖縄県の絶滅危惧種に指定されており、産地は極めて局地的。
オス ♂
2023/5/26 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/60 F4.5 ISO 800 LrC
2023/5/26 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/40 F4.0 ISO 800 LrC
メス ♀
2023/5/26 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/125 F2.8 ISO 1600 LrC
観 察 記
2023年5月26日 不気味な源流域
チビカワトンボが生息する源流域にはヤエヤマトゲオトンボも生息している。石垣島の源流域は、ヤマビルが生息し、ハブがいそうで不気味である。今回ヤマビル対策としてヒル用の忌避剤とポイズンリムーバーや消毒液を装備し、レインブーツで現地へ向かった。チビカワトンボの観察記で記述したが、今回の登山はかなりきつかった。チビカワトンボのオスの撮影を終え、トゲオトンボを探索すると、薄暗い場所の落ち葉の上で静止している個体を見つけた。陽がささない場所のため、レンズを開放値2.8のマクロレンズを使用するが、それでも暗い。三脚を持って登るか躊躇したが、できるだけ装備を軽くするため車に置いていった。したがって手持ちでがんばるしかなかった。しかし、きつい登山をし、体調がすぐれない中での手持ち撮影は手が震え思うようにピントが合わせられない。そこで持ち手を地面に置き、ブレを最小限に抑えて撮影をする。もちろんヒルがいないことを確認しての撮影である。フラッシュを炊けば簡単だが、そこはノンフラッシュで自然の雰囲気にこだわった。オスの撮影を終え別の場所を探索するとメスがいた。メスはもっと暗い場所にいるので時間をかけるが、やはりヒルが気になって集中できない。ヒルがいないのを確認するが、小心者なのでビビりながらの撮影だった。次回、行く機会があれば通常より軽いマクロ三脚は、絶対に持っていこうと思った。