カワトンボ科のトンボはその名の通り川に生息。比較的、きれいな川で中流域から上流域でその姿を見ることができる。全身、金属光沢に覆われている種が多いのと、カワトンボ属は翅の色が多種多様で地域性が豊。カワトンボ属は近年まで3種に分けられていたが、DNA鑑定の末、アサヒナカワトンボとニホンカワトンボの2種になった。国内では5属7種が分布。絶滅のおそれのある地域個体群(LP)に房総半島のシロバネカワトンボ(アサヒナカワトンボに帰属)がいる。しかし近年その姿を観察したという情報はなく、幻のトンボとなってしまった。カワトンボは九州南部に生息する褐色翅型や、橙色の翅が濃かったり、薄かったりと地域によって種の個体差がある。