トンボは、一般に透き通った紗のような4枚の翅(はね)をもち、よく発達した1対の複眼と、噛み付くのに適した頑丈な大顎(おおあご)のある口をもつ細い頸(くび)で自由に回転できる頭としなやかな細い腹部をしている比較的よくまとまった昆虫の一群であります。胸部は前胸、中胸、後胸の3つの部分からなっている。中胸と後胸は融合して一塊になり、一般には翅胸とよばれる。飛翔力が強大で敏速に活動する不均翅亜目では、特に翅胸が発達して形も大きく、厚みも深い。中胸と後胸の側面にそれぞれ1対ずつ気門(胸気門)がある。肢は3対で、前肢は前胸、中肢と後肢は翅胸の下部からでている。細くて静止するときに物につかまって体を保持したり、餌をとるとき捕まえた獲物を逃がさない檻のような役目をしたりするのに適しているが、歩くことには適さない。腹部は10節からなる。一般に細長く背板は筒型に近く、腹面には膜質部に囲まれた狭い腹板がある。分類学上は有翅亜目(Pterygota)のなかのトンボ目(Odonata)として位置づけられているが、主として雄の外部生殖器、尾部付属器および前後翅の形と脈相の違いなどによって均翅亜目・不均翅亜目・ムカシトンボ亜目の3群に分けられます。日本だけでこれまでに196種が記録されており、亜種レベルで区別されるもの18種を加えると214種になります。

参考文献:「トンボのすべて」・「日本産トンボ幼虫・成虫検索図鑑」

 

 

 

均翅亜目について

 

 

 

イトトンボグループとカワトンボグループに分けられます。さらに7つの科に分けられ、54種9亜種がいます。

  

 

 

前翅と後翅は形も大きさもそっくりで付け根のあたりが細い。四枚の翅を閉じて止まります。ただしアオイトトンボ科とヤマイトトンボ科は翅を開いて止まります。アオイトンボ科のなかのホソミオツネントンボとオツネントンボは翅を閉じて止まります。翅には四角室があります。

 

 

 

 

複眼(片方)は小さく、左右に離れて、二つの球形になっています。離れた複眼のあいだに三つの単眼があります。頭は胸部よりも小さく、お腹はとても細いです。

 

 

 

 

 

不均翅亜目について

 

 

6つのグループに分けられ、58属が分布しています。

 

 

 

後翅のほうが幅がひろく、とくに付け根あたりが広がっている。翅を開いたままで止まります。三角室があります。

 

 

 

複眼は大きく左右にあまり離れず、中にはくっつきあってひとつづきになっているものもある。頭部の大部分を占めています。お腹は太くて頑丈です。

 

 

 

 

ムカシトンボ亜目について

 

均翅亜目と不均翅亜目の中間的なグループに属します。「生きた化石」と呼ばれ原始的な特徴を持ち日本に1種、ヒマラヤに1種のみ生息しています。

 

前翅と後翅は形も大きさもそっくりで付け根のあたりが細い。止まったときは半開きで長く止まっているうちに閉じてきます。翅には四角室があります。

 

 

 

複眼は大きく、左右に離れています。腹部は横からですと太く見えるのですが、上から見ると細い。