ヨツボシトンボ

  • 【科】トンボ科
  • 【属】ヨツボシトンボ属
  • 【和名】ヨツボシトンボ
  • 【学名】Libellula quadrimaculata asahinai

ずんぐりとした毛深いトンボである。おもに寒冷地などの挺水植物が繁茂する池沼、湿原に生息している。関東では丘陵地の自然豊かな湿地や池等で見られるが、西南日本では産地が限られている。成虫は4月後半から出現し7月ころまで見られるが、遅い個体は9月初めころまで見られるのもいる。翅の結節部に4つの黒褐色の斑があり、その四つを星にたとえ、四つ星と名前がついた。

オス ♂

ヨツボシトンボ

2022/5/25 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/1000 F5.6 ISO 200 LrC

ヨツボシトンボ

2018/5/5 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/2000 F2.8 ISO 250 LrC

メス ♀

ヨツボシトンボ

2022/5/25 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/640 F5.6 ISO 100 LrC

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観 察 記

2022年5月25日 ようやくメスに出会えた

お茶畑が青々とし、のどかな山間は心癒されるとても心地の良い空間だ。今回はヨツボシのメスの写真を撮る為、丘陵地へやってきた。もちろん他のトンボも撮影するのだが、ヨツボシのメスの良い写真が撮れていなかったので優先種にしていた。今日は天気が良いが蒸し暑い。準備をして湿地へ向かうと、そこはハラビロとヨツボシ天国であった。しかしお互いバトルばかりしていて落ち着きがなく撮影泣かせである。枝先に止まってもすぐにハラビロにちょっかいだされ離れてしまう。しかし湿地の中でバトルしまくっているのはオスばかりである。本日の優先課題のメスはどこにいるのか。少し湿地を離れ散策すると、離れた場所にヨツボシを見つけた。ひょっとしたらと思い、静かに近づく。予想的中、メスだった。メスはオスが縄張りを張る場所から離れた場所でゆっくりしていた。ようやくメスの写真を撮ることができた。しかし個体数が少ない。もう少しいろいろなシチュエーションで撮りたいが残念ながら1匹しか撮影できなかった。それでも念願かなったので良しとしよう。

観察記

2018年5月5日 メスはどこに

トンボ科の中では、シオヤトンボと同じくらい春先に出てくるトンボだが、なかなか撮影することができなかった。トンボは全般的に近づくと警戒して逃げるのだが、このトンボは近づくとちょっと遠くの草に移動し、なかなか近づいて撮れなかった。そのため、根気がなくなると諦めて、他のトンボ撮影にチェンジしてしまう。望遠レンズがあればよいのだが、200mmしか持っていない小生はなかなか厳しいものがあった。それでもなんとか良い写真を撮ろうと粘るが、今回撮影した写真しか撮れなかった。さて、このヨツボシだが、なぜかメスの写真が撮れていないのである。産地に行ってもなかなかメスに出会ったがことがない。したがって交尾しているところも見たことがない。普通、他のトンボを狙っていても、交尾態が現れたり、メスの産卵が見れたりするのだが、ヨツボシだけはまだないのである。オスはたくさん縄張りを張っているのだが、普段どこに潜んでいるのだろうか。

観察記

2005年5月8日 羽化失敗個体が多い

夏しか行ったことがなかった自然公園に出かけた。初夏の新緑の匂いがする公園はとても気持ちがよい。しかし、天気はいまいちでトンボの姿はない。花の写真を撮っていると、息子が変わったトンボを見つけた。見てみるとヨツボシだ。初めて観察するトンボにわくわくしてくるが、なんかおかしい。よく見ると羽化に失敗しているようだ。完全に抜け切れないまま成熟していって息絶えてしまっていた。ようやく羽ばたけるという時に、アクシデントがおきてしまったのだろう。それにしてもあちらこちらに、羽化の失敗個体が多い。何かあったのか。

観察記