【科】トンボ科

【属】ウミアカトンボ属

【和名】ウミアカトンボ
【学名】Macrodiplax cora
 

熱帯地方に広く分布するトンボですが、日本では沖縄県の南大東島に定着しています。石垣島では定着と消滅を繰り返しているそうです。オスは全身、真っ赤になりナツアカネのようですが、腹部背面部に縦に黒条がつらなります。メスは腹部先端に向けて若干赤味を帯びる程度、オスと同じように腹部背面部に黒条がつらなります。ウスバキトンボをひとまわり小さくしたようなトンボです。

 

 

雌の腹部の黒条が特徴的。渡洋飛来するとんぼのせいか後翅が幅広である。後翅の基部が若干茶色がかっている。

 

沖縄本島

2016年9月5日撮影

 

石垣島

2008年10月29日撮影

 

石垣島

2008年10月29日撮影

 
 

沖縄本島へトンボ観察ツアーを行い、最終日にこのトンボの観察をしに中部のダムへ行った。公園に整然と植樹されている木の枝先にメスばかりが止まっている。オスを探すが見当たらない、時折違う種が止まっているのを見かけるが、ウスバキとベニトンボである。通常、オスが縄張りをはり、メスは水辺から離れた場所でひっそりしているものだが、このトンボはその逆でメスが縄張りを張っている感じです。そして、雷雲がせまる中、ようやくオスを見つけたのだが、一番高いところでくつろいでいて、とても撮影できる高さではなかった。それでも背伸びして撮影しようと試みるが、スコールがきだし撤収!残念ながらオスの観察はできなかった。このトンボを観察するには脚立が必要だ。

(2016.9.5)

 

石垣へは何度か来ていたが、アカトンボ系を今まで観察したことがなかった。図鑑を見ると、それなりにいるっぽい!そんなことを考えると、今までは水辺を中心に観察をしていたが、休耕田やのっぱらを観察してみようという気持ちに火がついてきた。時期もちょうど晩秋、いや石垣ではまだ晩夏だ。車を走らせ、休耕田を見ながらゆっくりと進ませると、それっぽいのが止まっている。あわてて車を止め、カメラの準備をし近づく。今まで見たことがない種だ、アドレナリンが上がってきた!まずは逃げられてはいけないと思い遠目から望遠で撮影を始める!そして少しずつ近づき、何枚も撮影に成功する。意外にこのとんぼはおとなしい!しかし足場が悪く、急斜面からでっぱっている棒先に止まっているので、足や手が震えるのである。せっかくのチャンスだし、なんとかせねばと体にむち打って撮影。なんとか掲載できる写真が撮れた。これはなんというトンボだろうとその前に雄はいないのかな〜、あたりをくまなく探すが、この謎のトンボの雌以外はいなかった。ホテルに戻り、知人にメールで確認してもらったらウミアカトンボであることがわかった。

(2008.10.29)