オオシオカラトンボ

  • 【科】トンボ科
  • 【属】シオカラトンボ属
  • 【和名】オオシオカラトンボ
  • 【学名】Orthetrum triangulare melania

名前のとおりシオカラトンボをでかくしたトンボ。オオシオカラトンボは、シオカラトンボと違い丘陵地の薄くらい場所に生息している。顔面が真っ黒なので、シオカラと区別がつく。近年DNA解析により、トカラ列島以南の琉球列島型はオキナワオオシオカラトンボ、宮古島以南の八重山型はヤエヤマオオシオカラトンボと亜種に分けられた。平地や丘陵地や樹林の縁にある池沼・湿地・田など、少し薄くらい環境を好んで生活している。5月中旬から10月末ころまで見られる 。

オス ♂

オオシオカラトンボ

2021/6/13 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/320 F5.6 ISO 200 LrC

オオシオカラトンボ

2021/6/13 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/100 F5.6 ISO 200 LrC

交 尾

オオシオカラトンボ

2021/6/13 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/400 F5.6 ISO 200 LrC

産 卵

オオシオカラトンボ

2021/6/13 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/4000 F5.6 ISO 5000 LrC

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観 察 記

2021年6月13日 超高速回転

久しぶりにキイロサナエの生息確認をしに産地へ出向く。しかし以前撮影した場所にはいなかった。オオシオカラは相変わらずいる。南西諸島の地域個体群が亜種に分けられたので真剣に撮影せねばと思い気合を入れた。交尾の写真も思いのほか良く撮れたので、キイロサナエを探索する。この場所では絶滅してしまったのかと心配しながら、今まで行かなかった場所へと範囲を広げた。すると水路からサナエような個体が木に移動した。望遠で撮影し確認すると、キイロサナエだった。絶滅したと思った種がいたので感慨ひとしおである。しかしこの1匹しか確認できなかったのでまだ心配である。さて、その水路ではオオシオカラのメスが産卵でやってきた。メスのホバリングだが、翅がとまるまでSSをあげての実験を試みた。まず1/2000でとまると思ったら甘かった。そして1/4000ではとまったように見えたが、しなった翅先はまだ若干ぶれていた。ホバリング時は翅を高速回転させているので完全にとめるのはもう少しSSをあげないとダメそうだ。次回は1/8000で挑戦してみようと思う。

観察記

2009年7月20日 地域変異

なんとも奥の深いトンボである。これだけの地域変異があるとは思ってもいなかった。図鑑を持っていても、興味のわかない種は見向きもしなかった。しかしそれではいけない。ちゃんと調べなきゃと思い図鑑を見ていると、なんと南西諸島では地域変異がある。偶然にも奄美や西表で邪険にせず撮影していたのである。それがわかってからは、本土型も真剣に撮影するようになった。

観察記