【科】トンボ科

【属】アカネ属

【和名】ムツアカネ
【学名】Sympetrum danae
 

赤くならない小さなアカトンボです。雄は羽化後、数日で黒化します。寒冷地に分布し、本州では高山地に生息します。名前は陸奥(青森)に産するアカネからつけられました。7月後半から出現し10月ころまで見られます。

 

 

雄は成熟する前は、雌と同じ体色ですが、数日で黒化しはじめます。顔面に眉班が見られます。黒化してくると、黄班部分が徐々になくなっていきます。

 
 

2011年8月28日撮影

 

 

成熟してくると、水辺を離れ近くの開放的な草むらで過ごしています。

 
 

2011年8月28日撮影

 

 

関東に住む者として、陸奥は遠く、観察するには中部の高山地に行かなければならない。せっかく行くのだか、他のトンボとセットで計画をたてる。そしてようやく、高山のとんぼ観察計画をたてる。最近、歳のせいか、車中泊はかなりきつく、安いビジネスホテルに泊まって体力を温存しながら観察を行うスケジュールをたてた。前日は、ルリイトトンボを目指し、観察地へ行くが、時期が遅かったのと低温と雨の影響で観察ができなかった。平日の疲れもたまっていたこともあり、早めにホテルへ行き早々と寝てしまった。早朝5時に起き目的地まで行くが、天気はかなりやばい。予報では午前中は曇りで午後は雨、早めに行って、雨が降ったら切り上げることにして、現地へ向かう。早朝の高原は気持ちがよく、15度くらいで半そでだと寒いくらいだ。7時には現地に到着し、池を散策する。タカネトンボが縄張り飛翔をしている。早起きだね〜タカネのホバリング撮影に没頭していると、足元の植物になにやら未熟のトンボがいることに気づく。よく見ると小さな赤トンボ系、ひょっとしてムツアカネの羽化?図鑑を見るとそのとおりだった。タカネの撮影をやめ、ムツアカネの撮影に切り替える。すると他の場所にも羽化している。ひょっとして羽化シーズンにあたったか。予報がはずれ快晴になり、草むらでは成熟したムツアカネもちらほら見られるようになる。そして、他の池では、交尾産卵のラッシュ。ムツアカネの撮影にはちょうどよい日に来たのであった。

(2011.8.28)