【属】ムカシトンボ属

【和名】ムカシトンボ
【学名】Epiophlebia superstes

 

ムカシトンボと聞くと非常に原始的なイメージをいだきます。均翅亜目と不均翅亜目の中間的存在(トンボ目参照)で日本ではこの1種のみ、世界ではヒマラヤに1種生息しているのみで、非常に貴重なトンボです。北海道から九州・四国に分布しておりますが、生息地は極めて希です。山間の森林に囲まれた源流域に近いような清流に生息しており、4月後半あたりから出現し始め、6月頃まで見られるところもあります。

 

 

雄は腹部が細く、尾部に向かってやや太くなります。日中、流れを往復しながらパトロールをします。突然、流れを離れ、空高く消えてしまったり、突然降りてきて、高速で飛び回りと、気性がが激しいのかな?と思ってしまうようなトンボです。

 

 

2004年5月8日撮影

 

 

雌は腹部が太く、産卵管が独特です。水もしたたるこけなどに産卵します。

 

 

2004年5月8日撮影

 

 

昔からトンボはいたと思うのですが、このトンボは原始時代からいたと言われてる。そんなロマンのあるトンボを観察したくて、生息地へ行く。流れを飛ぶこのトンボは、ときおりホバリングをしますが、せわしなく飛んでいて、なかなか飛翔撮影ができない。晴れてくると、もっと活発に動き出し、ときおり猛スピードで空間を飛び回る。一見どんくさそうな見てくれですが、非常にすばしっこい!草木に止ると、広げていた翅をゆっくりとたたみはじめます。まるでカワトンボやイトトンボのようです。胸部には毛がけっこうはえていて暖かそうです。肌寒い時期に発生するからでしょうか・・・

(2004.5.8)