マダラナニワトンボ

絶滅危惧1B類 EN

  • 【科】トンボ科
  • 【属】アカネ属
  • 【和名】マダラナニワトンボ
  • 【学名】Sympetrum maculatum

赤くならないアカネ属の一種で、オスは全身黒化する。大変貴重なトンボで産地は極めて局地的。日本特産種で、本州にのみ分布し、丘陵地や低山地の松林に囲まれた湿地のような場所に生息。6月下旬ころから出現し、11月中旬ころまで見られる。

オス ♂

マダラナニワトンボ

2022/10/1 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 1/200 F4.5 ISO 100

マダラナニワトンボ

2022/10/1 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 1/400 F4.5 ISO 200

マダラナニワトンボ

2022/10/1 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 1/400 F4.5 ISO 200

マダラナニワトンボ

2022/10/1 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 1/250 F5.6 ISO 100

メス ♀

マダラナニワトンボ

2022/10/1 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 1/1000 F4.5 ISO 100

マダラナニワトンボ

2024/10/12 - SONY α99M2 SAL135F18Z 135mm 1/1600 F2.8 ISO 100

マダラナニワトンボ

2022/10/1 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 1/200 F4.5 ISO 100

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観 察 記

2024年10月12日 熊対策

久しぶりのマダラナニワ撮影を楽しみに計画していた矢先、熊による死亡事故のニュースが流れた。山間では「クマ出没注意」の看板はよく見るが、あまり気にしていなかった。しかし、この1・2年熊による事故のニュースがかなり増え、脅威を感じていた。現地に到着するとクマ注意の看板が多く置かれていた。熊鈴や熊笛は持参しているが、それだけでは心もとなく強力な熊スプレーを購入した。さらに熊用忌避スプレーも購入し、熊が出てきそうな笹薮にスプレーをし対策をした。3連休初日だが、紅葉前の為ハイカーはほとんどいなく閑散としていた。それが、さらに不気味さを増長させていた。肝心のマダラナニワは、ひじょうに個体数が少なく寂しい状況。ようやく見つけたオスは、高い位置にとまっているので、良いシチュエーションでの撮影はできなかった。

観察記

2022年10月1日 弱肉強食

2週続けての週末台風で、トンボ観察が流れていた。今回も台風が発生し、3週連続かと悲壮感漂っていたが、本土に近づかず東の海上にそれた。ようやく快晴になり、計画していた湿原へと向かった。現地は、風もなく最高のトンボ観察日和。しかし、熊出没注意の看板があり、熊鈴をぶら下げて生息場所へと向かった。風もなく、気温も上昇し、かなり暑く感じる。散策するが、マダラナニワの姿はなく、まだ木上にいるのかと思い、別の場所へ移動すると、ここにはオス・メスが枝先やススキの穂先に止まっている。正直ホッとした。しばらくこの場所で撮影を楽しむ。時折ゆるい風が吹くので穂先に止まっている個体を撮影するのが大変だ。レンズはマクロの為、少しでも揺れると撮影ができない。風がやむのを待って撮影する。しかし中腰での待機は腰が痛かった。ここでの撮影を終え別の場所へ行ってみると、マダラナニワが数頭いた。しかし、獰猛なシオカラがいたので嫌な予感がした。案の定何かをくわえて飛んでいる。撮影してみるとマダラナニワのオスが餌食になっていた。自然界では希少種も普通種も関係ない、弱肉強食の世界をまざまざと見せつけられてしまった。

観察記

2005年9月18日 家族で遠征

生息地が極めて希なこのトンボを撮影しに、片道3時間以上かけて家族で遠征。東日本だけでも数カ所しか観察できる場所がないのである。生息場所に到着し、他にもたくさんのトンボがいるが、マダラナニワに集中。初めて見る黒い赤トンボに感動した。トンボの観察を終えた後は五色沼観光。神秘的な水の色に家族で驚愕。野口英世記念館も立ち寄り、良い家族旅行になった。しかし帰りの高速道路はとてつもない睡魔との闘いである。私以外は当然ながら爆睡である。

観察記