ハラビロトンボ

  • 【科】トンボ科
  • 【属】ハラビロトンボ属
  • 【和名】ハラビロトンボ
  • 【学名】Lyriothemis pachygastra

腹部が異様に幅広い小型のトンボ。北海道の南部から九州・四国まで分布している。平地や丘陵地の挺水植物が繁茂する腐植栄養型の沼や沢地や湿地に生息しており、4月中旬ころから9月末ころまで見られる。オスは顔面に蒼く光る部分がありきれい。オスは成熟するにつれ身体が変化していく。未成熟の時は、メスと同じ黄色だが次第に黒化していき、腹部に青白い粉をまとうようになる。

オス ♂

ハラビロトンボ

2010/5/22 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/200 F4.5 ISO 200 LrC

ハラビロトンボ

2022/5/25 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/800 F5.6 ISO 200 LrC

ハラビロトンボ

2022/5/25 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/1000 F5.6 ISO 200 LrC

ハラビロトンボ

2022/5/25 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/640 F5.6 ISO 200 LrC

メス ♀

ハラビロトンボ

2022/5/25 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/640 F5.6 ISO 200 LrC

交 尾

ハラビロトンボ

2022/5/25 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/640 F5.6 ISO 200 LrC

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観 察 記

2022年5月25日 激しい争いの後

ハラビロトンボは群馬で初観察のあと、地元でもちょくちょく見かけるようになった。しかし、ハラビロトンボの生息する環境は経済優先で宅地開発が進み、湿地が荒廃した荒地になり絶滅した。昨年ムカシヤンマの観察で訪れた湿地にハラビロトンボがたくさん生息していたが、ムカシヤンマの撮影に没頭し、ハラビロトンボはほとんど撮影せずにいた。そして今年、ムカシヤンマの撮影に再び訪れ、逆にムカシヤンマの撮影ができなかったのでハラビロトンボの撮影をすることにした。晴天の湿地ではまさにハラビロ天国、昼近くになると無数のハラビロトンボが水辺で激しい縄張り争いと、メスの奪い合いをし、バチバチとにぎやかになる。そこにヨツボシトンボやシオヤトンボ、クロスジギンヤンマが混じるが、この小さいトンボは負けず劣らず縄張りを制するのである。そして午後になりトンボも落ち着き、のんびりと草にとまってたたずんでいるのを撮影、今日の行動は終わり、このまま陽が落ち就寝するのでしょうか。

観察記

2003年7月27日 見過ごしそう

初めて見たのはメスだった。群馬の山ろくの池のほとりにそれはいた。その時はなんとグロテスクな模様の腹の広いトンボだろうと。夏の暑い日ざしの中、下草にひっそりととまっていた。普通に歩いていると見過ごしてしまいそうだ。

観察記