- 【科】トンボ科
- 【属】ヨツボシトンボ属
- 【和名】ベッコウトンボ
- 【学名】Libellula angelina
かつて、東北地方南部から四国・九州まで広く分布していたトンボだが、急激に生息域をせばめられ、人の手によって保護をしなければならないトンボになってしまった。日本に生息するトンボのなかで、絶滅危惧最高ランクに指定されている以外に、「種の保存法」の希少野生動物にも指定され、原則捕獲禁止となっている。おもに平地や丘陵地の挺水植物が繁茂する、ヨシやマコモが生育するような環境に生息。3月下旬から出現し、5月下旬ころまで見らる。未成熟状態の体色が鼈甲色(ベッコウイロ)をしていることから、この名がついた。
オス ♂

2025/4/19 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 1/2000 F4.5 ISO 200

2025/4/19 - SONY α99M2 SAL135F18Z 135mm 1/250 F5.6 ISO 100

2025/4/19 - SONY α99M2 SAL135F18Z 135mm 1/250 F5.6 ISO 100

2025/4/19 - SONY α99M2 SAL135F18Z 135mm 1/250 F5.6 ISO 100

2025/4/19 - SONY α99M2 SAL135F18Z 135mm 1/250 F5.6 ISO 100

2025/4/19 - SONY α99M2 SAL135F18Z 135mm 1/2000 F2.8 ISO 250

2025/4/19 - SONY α99M2 SAL135F18Z 135mm 1/2000 F2.8 ISO 100

2025/4/19 - SONY α99M2 SAL135F18Z 135mm 1/2000 F2.8 ISO 100

2025/4/19 - SONY α99M2 SAL135F18Z 135mm 1/250 F5.6 ISO 100
メス ♀

2025/4/19 - SONY α99M2 SAL135F18Z 135mm 1/2000 F2.8 ISO 250

2025/4/19 - SONY α99M2 SAL135F18Z 135mm 1/2000 F2.8 ISO 100

2025/4/19 - SONY α99M2 SAL135F18Z 135mm 1/2000 F2.8 ISO 200

2025/4/19 - SONY α99M2 SAL135F18Z 135mm 1/1600 F5 ISO 500

2025/4/19 - SONY α99M2 SAL135F18Z 135mm 1/1250 F1.8 ISO 100
観 察 記
2025年4月19日 20年ぶり
昨年の5月中旬には終息してしまい観察ができなかったベッコウトンボ。今年は1ヶ月早く現地に行くことにした。3月末には羽化が始まっており、未成熟個体から成熟個体まで見られると思い、強行軍の日帰りツアーを慣行。しかし、土曜日の東名高速は綾瀬バス停付近を先頭に渋滞が始まっていた。結局予定より1時間遅れで到着した。ベッコウトンボは日中ずっと見られるので慌てることなく観察池を巡回。すぐに成熟オスを見つけ、20年ぶりにその姿を見て感動した。多くのボランティアに支えられ、こうやって20年たっても絶滅せずに観察ができたことに感謝である。未成熟個体も多数群れていて、早朝羽化したと思われる個体も数頭いた。早朝から来られれば羽化撮影ができたかもしれない。また機会があれば、次回は羽化撮影をしてみたと思った。

2005年4月30日 桶ヶ谷沼
このトンボを観察するのに、静岡県桶ヶ谷沼に行った。桶ヶ谷沼は自然環境保全地域に指定され、平成15年にビジターセンターが完成した。浜名湖へ家族旅行をかねて、GWに桶ヶ谷沼へ寄ってこのトンボを観察する計画をたてた。現地へ到着すると、ビジターセンターではトンボサミットが開催されており、たくさんの蜻蛉マニアの方々が来ていた。実験池では、地元の高校生も参加し、かなりの人たちで賑わい、ベッコウトンボ観察会が行われていた。天気もよく、元気に飛び回るベッコウトンボを撮影。しかし、実験池以外の池・沼では少数のベッコウトンボしかいない。まだまだ人の手による管理がされないと自然増は難しいのかもしれない。
