ベッコウトンボ

絶滅危惧1A類 CR

  • 【科】トンボ科
  • 【属】ヨツボシトンボ属
  • 【和名】ベッコウトンボ
  • 【学名】Libellula angelina

かつては、東北地方南部から四国・九州まで分布していたトンボだが、これほど急激に生息域をせばめられ、人の手によって保護をしなければならないトンボはいないのではと思う。日本に生息するトンボのなかでは、絶滅危惧最高ランクに指定されている以外に「種の保存法」の希少野生動物にも指定され原則捕獲禁止となっている。おもに平地や丘陵地の挺水植物が繁茂する、ヨシやマコモが生育するような環境に生息。4月中旬から出現し、6月下旬ころまで見らる。未成熟状態の体色が鼈甲色(ベッコウイロ)をしていることから、この名がついた。

オス ♂

ベッコウトンボ

2005/4/30 - SONY DSR-TRV30 F1.8 17.8mm 1/500 F4.8 LrC

メス ♀

ベッコウトンボ

2005/4/30 - SONY DSR-TRV30 F1.8 14.5mm 1/500 F4.8 LrC

ベッコウトンボ

2005/4/30 - SONY DSR-TRV30 F1.8 12.9mm 1/500 F4.8 LrC

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観 察 記

2005年4月30日 桶ヶ谷沼

このトンボを観察するのに、静岡県桶ヶ谷沼に行った。桶ヶ谷沼は自然環境保全地域に指定され、平成15年にビジターセンターが完成した。浜名湖への家族旅行をかねて、GWに桶ヶ谷沼へ寄ってこのトンボを観察する計画をたてた。現地へ到着すると、ビジターセンターではトンボサミットが行われており、たくさんの蜻蛉マニアの方々が、来ていた。実験池では、地元の高校生も参加し、かなりの人たちで賑わい、ベッコウトンボ観察会が行われていた。天気もよく、元気に飛び回るベッコウトンボを撮影。しかし、実験池以外の池・沼では少数のベッコウトンボしかいない。まだまだ人の手による管理がされないと自然増は難しいのかもしれない。

観察記