- 【科】サナエトンボ科
- 【属】アジアサナエ属
- 【和名】ヤマサナエ
- 【学名】Asiagomphus melaenops
キイロサナエに酷似したアジアサナエ属のトンボ。生息地はキイロサナエより局地的ではなく、比較的丘陵地や低山地の流れに普通に生息している。どちらかというとキイロサナエより上流域にヤマサナエが生息している場合が多いが、混在するところもある。成虫は4月中旬から出現し7月初めころまで見られる。胸部の黒条がはっきりしており、途中で消失するものはなく、はっきりと上下がつながっているのが特徴。
オス ♂
2022/5/10 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 250mm 1/800 F5.6 ISO 100 LrC
2022/5/10 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/640 F5.6 ISO 100 LrC
メス ♀
2022/5/10 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/250 F5.6 ISO 00 LrC
2013/6/25 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/400 F5.0 ISO 200 LrC
観 察 記
2022年6月19日 SSとISO
ヤマサナエは飛び立つと、結構ホバリングをする。その瞬間を狙うのだが、手動でピントを合わせているうちにトンボの角度が変わっていく。したがって自分の撮りたい構図からかけ離れてこのような写真になってしまう。背景が暗いのでISOを200にしてもスピードを1/800に落とさないと真っ黒になってしまう。したがって、ホバリングの時は翅を高速回転させているので翅がとまった写真は撮れない。ホバリングの場合は1/2000以上にしないと厳しいかもしれない。その場合、ISOも上げないと厳しい。ISOを上げると画像が粗くなってしまうのであげたくない。背景が明るければ良いのだが、トンボ撮影はなかなかこちらの思うようにはいかないもである。
2013年6月25日 空から降ってくる
グンバイトンボを撮影していると、上から大きなトンボが草むらに下りてきた。よく見るとヤマサナエのメスだ。メスはあまり見かけないので、グンバイはそっちのけでヤマメスの撮影に移行する。逃げないでじっとしてくれているのでゆっくり撮影ができた。ヤエヤマサナエのときもそうだが、メスはいきなり樹上から降りてくる。このタイミングはどういう時なんだろう、オスを待ち構えるタイミングなのだろうか。
2007年6月13日 田んぼの用水路
このトンボは出会いが遅かった。何度か谷津へでかけたのだが、出会うことはなかった。しかし、たまたま寄った田んぼの用水路で会うことができた。用水路に等間隔に縄張りを張っている。翅はけっこうボロで、老熟していた固体が多い。一度出会うと不思議なことに他のトンボの撮影に行くと必ず目にするようになった。