タイワンウチワヤンマ

  • 【科】サナエトンボ科
  • 【属】ウチワヤンマ属
  • 【和名】タイワンウチワヤンマ
  • 【学名】Ictinogomphus pertinax

ウチワヤンマの南国版。腹部先端の団扇(うちわ)に黄斑がない。ウチワヤンマよりやや小ぶり。九州・四国南部・南西諸島などに分布していたが、最近では静岡県・神奈川・東京でも生息確認されている。温暖化の影響で北上しているようだ。平地や丘陵地の挺水植物が繁茂する池沼・溝川などに生息し、八重山では4月中旬から出現し、11月頃まで見らる。

オス ♂

タイワンウチワヤンマ

2024/7/7 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/1600 F2.8 ISO 100 LrC

タイワンウチワヤンマ

2016/9/3 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/250 F7.1 ISO 200 LrC

タイワンウチワヤンマ

2023/5/26 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 160mm 1/640 F5.6 ISO 100 LrC

メス ♀

タイワンウチワヤンマ

2023/5/28 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/400 F5.6 ISO 400 LrC

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観 察 記

2024年7月6日 直立

この天気、この暑さ、写真ではうまく伝わらないが、トンボたちも尾部を天高くつきあげ、いままで見たことがないくらいの直立だ。ヤンマのぶら下がり写真とは逆の態勢だ。目の前でずっとこの態勢でいたが疲れないのかな。日よけのない場所での撮影は汗がしたたり落ちてきて首に巻いてあるタオルがびっしょりだ。熱中症の危険もあるので、池と沢を適度に移動して体力温存を図りながらの撮影をしていた。

観察記

2023年5月26日 なかなか寄れない

蓮の池では、タイワンウチワがあちこちの蓮のツボミで縄張りをはっている。ヒメハネビロやオオキイロが近くにやってくると追い返す行動をとる。そんなタイワンウチワを近くに寄って撮影しようとするが、すぐに別の場所へ移動してしまう。炎天下の下での追っかけは体力が消耗するのできつい。元気が良い時間帯はなかなか撮影泣かせである。最終日にリュウギンのメスの飛翔撮影をしていると、フラッと大きなトンボが近くにとまった。気になって遠目から撮影して確認するとタイワンウチワのメスだった。なんとラッキーな、そっと近づき真横からのよい写真が撮れた。正面から撮ろうと周りこもうとしたら逃げられてしまった。生き物の撮影はなかなか思うようにいかない。だから良いショットが撮れたときは本当に嬉くてたまらない。

観察記

2016年9月3日 10年ぶりのシュノーケリング

沖縄は9月でも真夏だ。午前中でも30度を越える気温の中、直射日光の当たる池や川で撮影していると熱中症になりかねない。今回、沖縄トンボ観察ツアーでは、お昼を食べたあとビーチでクールダウンする計画をたてていた。平日なので奥間にあるビーチは誰もいない。もともと地元の人はあまり海にはいらないので観光客がいないと誰もいないのである。したがって息子と貸し切りのビーチで久しぶりのシュノーケリングでほてった身体をクールダウンさせる。海に浮いていると波の音しかしない。なんとも幸せな時間だろう。水中の魚を防水カメラで撮影するが、少し濁っていて良い写真は撮れなかった。のんびりと過ごした後、シーカーサージュースを飲み、黄昏ヤンマを狙いに行くのである。

観察記

2005年7月23日 目移り

石垣島出張で、仕事の合間にトンボのいる湿地へ行くと、そこにはいろいろな種のトンボがいてにぎやかだ。どの種から撮影したらよいか迷ってしまうほど。手前から撮りまくるしかない。下にも上にもたくさんいるもんだから大変だ。狭い水辺ではタイリクショウジョウやベニトンボとバトルを繰り返す。こんな場所は一日いてもあきない。しかし後ろ髪ひかれる思いで現場に戻らねば。

観察記