- 【科】サナエトンボ科
- 【属】コサナエ属
- 【和名】コサナエ
- 【学名】Trigomphus melampus
コサナエ属の中で一番小さい。胸部側条の第1縫線が途中で切れており、第2縫線のみが下から上までつながっている。類似種に同属のタベサナエ・オグマサナエがいて、この3種はヒトスジ型。コサナエは、東日本で普通に見られるが、西日本では産地が高地になり局地的になる。おもに平地や丘陵地、山地の挺水植物が繁茂する池沼や湿地の滞水、溝川に生息。コサナエ属のトレードマークみたいなローマ字のエル(L)とLを反転させた模様が対になっている黄色い斑紋が特徴。そして、そのLの横の国条の中に筋っぽい班があるのがコサナエとオグマサマエ、無いのがタベサナエ。尻尾の先までいき、上付属器背面に突起があるのが、オグマサナエとタベサナエ。コサナエは突起がない。
オス ♂

2024/6/1 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 1/640 F4.5 ISO 100

2023/6/17 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 200mm 1/1000 F5.6 ISO 200

2023/6/17 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/1000 F5.6 ISO 200
メス ♀

2022/6/1 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/800 F5.6 ISO 100

2022/6/1 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/800 F5.6 ISO 100

2023/6/17 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 135mm 1/1600 F5.6 ISO 400
奪い合い

2023/6/17 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 200mm 1/2000 F5.6 ISO 800

2023/6/17 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 200mm 1/2000 F5.6 ISO 800
観 察 記
2023年6月17日 枝が
この時期、高原の池はコサナエ天国である。メスがやってくると、縄張りをはっているオスが群がり、メスの奪い合いになる。奪い合いの面白い写真が撮れたのはいいが、まとまな交尾の写真が撮れない。しかし、交尾態になったコサナエが、いいシチュエーションでとまったと思ったら、手前の枝が邪魔をしていて残念な写真となってしまった。

2022年6月1日 またもや産卵
この時期の高原のトンボといえば、カラカネトンボとオオトラフトンボである。両方期待して目的の池に到着したが、オオトラフトンボは見当たらない。しかし、カラカネトンボのオスが探メス飛翔で時折ホバリングしながら岸辺を飛んでいる。早速カラカネトンボの飛翔撮影に没頭、すると目の前の水草で何やらサナエトンボが産卵をしている。カラカネトンボの撮影を一旦中止し、サナエの産卵撮影に切り替える。何のサナエかホバリングするメスを撮影し、カメラで確認するとコサナエだった。以前も志賀高原でカラカネトンボの撮影をしているとコサナエの産卵に出くわした。今回も全く同じような状況である。コサナエは結構長い間、同じ場所でホバリングしなが産卵をするので撮影しやすい。それでもバリピン写真が少なかったのにはがっかりである。

2011年7月9日 いきなり交尾も逃げられる
高原のトンボ撮影に出かけ、オオトラフやカラカネトンボの撮影に没頭していると、手前の下草でガサガサと音がした。何がきたのか見てみるとサナエのメスが産卵している。ひょっとしてモイワサナエかと思ったが、ここは池なので違う。よく見てみるとコサナエだ。するとオスがやってきて交尾態になった。慌てて交尾態を撮影しようとしたが、すぐに逃げられピントが甘い写真しか撮れなかった。

2010年7月11日 ようやくメスに出会えた
コサナエは高原の池・沼にも生息している。アマゴイルリトンボの撮影をしているとメスが、飛んできた。今までオスしか撮影できていなかったので嬉しい出会い。メスはオスより黄色味が強く、腹部も太いのですぐにメスとわかった。

2009年5月3日 シーズンの始まり
春の池で最初に出現するサナエ。とても小さくてかわいい。地べたにとまっていることが多いので、ふんずけてしまいそうだ。春の池はコサナエやシオヤ、クロギンなどが出始めて、シーズンが始まったなと思う瞬間である。しかし、まだコサナエのメスを見たことがなかった。
