- 【科】サナエトンボ科
- 【属】アジアサナエ属
- 【和名】キイロサナエ
- 【学名】Asiagomphus pryeri
ヤマサナエに酷似したアジアサナエ属のトンボ。最近では生息域が狭まり、各県ごとのRDBにリストアップされる貴重なトンボとなってしまった。おもに平地や丘陵地、低山地の流れに生息。ヤマサナエより少し遅れて、成虫は5月中旬から出現し7月初めころまで見られる。黄色サナエというわりには、あまり黄色くない気がします。胸部の黒条に地域変異があり、第一側縫線の黒条が途中で消失しているのが通常型で、南日本では上下つながっている型が多いとのこと。
オス ♂
2024/6/17 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/200 F5.6 ISO 100 LrC
2021/6/13 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 180mm 1/320 F5.6 ISO 640 LrC
2021/6/13 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 180mm 1/400 F5.6 ISO 200 LrC
2021/6/13 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/160 F5.6 ISO 200 LrC
観 察 記
2024年6月17日 梅雨入り前
3年ぶりの撮影。メスの産卵シーンを撮影したかったが、オスしかいなかった。オオシオカラが3m置きくらいに縄張りを張り、キイロサナエは控えめにたたずんでいる。キイロサナエは縄張りを張っているのでなく、メスを待ち構えている感じがした。メスが出てくるのを期待しながらオスの撮影をし、1時間半粘ったが現れる気配がなかったので諦めた。また来年かな。
2021年6月13日 執念で見つけた
11年ぶりにキイロサナエを撮影することができた。以前撮影した場所は水路の工事を行った為、環境そのものが変わってしまい、キイロサナエが生息できる環境ではなくなってしまった。それでも生息しているのがいるかもしれないと思って、何度か見に来たが、全くその姿はなかった。そして懲りずに「もしや」があるかもしれないと思いやってきた。一部残っている泥の水路を探索するが、やはりいなかった。そしてこの場所をあきらめ別の場所を探索する。するとキイロサナエが生息してそうな環境を見つけた。水路にはオオシオカラトンボが複数縄張りをはっている。そんな中、少し細くて黒いトンボがオオシオカラの縄張りから追い出されて樹上の葉に。気になって撮影してみると、なんとキイロサナエだった。久しぶりに血沸き肉躍る。樹上で休んでいるが、10分もすると降りてきた。そこからはバシバシと久しぶりに対面するキイロサナエを撮影しまくった。
2010年6月20日 黄色くない
何度か見たことはあったが撮影することができないでいた。撮影のしやすいポイントになかなかとまってくれなかった。岸が急で降りることができないためである。したがって別の生息場所を探すことに成功し、そこで撮影することにした。新たな産地にはそこそこの個体数がいるのだが、近づくとすぐに逃げられてしまうのでこれまた撮影が難しい種だ。しかし粘り強く追いかけっこをし、ようやくこっちの粘りが勝りマクロ撮影ができるようになった。キイロと名がつくのにぜんぜん黄色くないんだよね。