【科】サナエトンボ科

【属】ダビドサナエ属

【和名】ダビドサナエ
【学名】Davidius nanus
 

コサナエ属に非常に似たサナエトンボ。通常胸部の黒い筋は2つの筋が下部から上部までつながってます。ところが地域により、1つめが途中で消失していたり、X条につながっていたりと、地域変異があります。日本特産種で本州・四国・九州に分布。平地の丘陵地や山地の渓流に生息、幼虫は河川の中流域で羽化し、成熟するにつれ上流へ移動します。4月上旬から出現し、7月ころまで見られます。

 

 

胸部の2本の筋が特徴。春早くに渓流域に出現します。葉や石の上で縄張りをはりますが、その場所への執着はあまりないトンボだそうです。クロサナエと生息場所が混生する場合があり、非常に良く似ているため、まぎらわしいです。

 
 

2014年5月29日撮影

 

 

雌は雄と違い、腹部の黄斑が特徴的です。羽化して色がつきまじめたころの雌は黄色の体色できれいです。黄色いからといって黄化型ではありません。

 
 

2014年5月29日撮影

 

 

「黄化型」・「通常型」・「黒化型」の3タイプが存在します。通常型:2本の側縫条があります。埼玉県の河川中流域で撮影したものです。黄化型:第1側縫条が途中で消失、おもに関東の北限域で出現するそうです。栃木県北部の山中で撮影したものです。黒化型:1本の側縫条の途中で黒くつながりX条に見える。南日本で出現する可能性が高いそうです。(まだ写真はありません)

 

 

 

クロサナエを観察目的として久しぶりに渓流域に出撃。ここ数年の異常な雨のせいか、渓流域は護岸工事や砂防ダムの工事が目立つ。そして現場につくと不安は的中し、思いっきり工事中であった。こんな状況でトンボはいるんかいな、いるのはカワトンボばかり。そしてようやく見つけた、10年ぶりのクロサナエーっ、心の中だけで絶叫、アドレナリン噴出。そして慎重に撮影し、雌も撮影し、家に帰って図鑑と写真で再確認すると、あれっ?これってクロサナエじゃない、ダビドだ、目的のトンボが観察できてなかったショックでHPの更新がなかなか進まない、でも気持ちをすぐに切り替え、ダビドちゃんの写真をアップ。しかし、クロサナエはどこにいるのだろうか、天気もあまり晴れなかったので、樹上にずっといたんだろうね。完全に朝から晴れる日でないと、厳しいな〜。

(2014.5.29)

 

ヒメサナエを撮影していると、違う種が混じっているのに気づく。近づいて良く見るとダビド雌だった。ダビドは良い写真が撮れていなかったので撮影、家についてから図鑑で調べてみると、北関東特有の黄化型であることがわかった。トンボはこれだがから面白い。

(2013.6.25)

 

ムカシトンボの観察にでかけ、空振りに終わった帰りに渓流の脇で家族でランチをしていた。すると木上から1匹のとんぼが降りてきてすぐそばの葉に止まった。おっ、このサナエはなんじゃい、とりあえず写真に収める。コサナエでないことには間違いない。あとで図鑑で調べるため、いろいろな角度から撮影し、ダビドサナエであることがわかった。なかなかこのトンボ目当てで、撮影にはでかけなく、なにかのついでで撮影してしまうトンボである。アオサナエがかまってくれないときは、横でちょろついているダビドを撮影してしまうのである。

(2004.5.3)